ガンの正体とは!?ガンが増殖するメカニズムとは?【分かりやすく解説】

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がんと聞くと嫌ですよね…

ご家族や職場の方で「がんになってしまった…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

現代の日本では、2人に1人はがんにかかる時代だといわれています。

そんな身近ながんですが、皆さんはどこまでがんの情報を知っておりますでしょうか?

今回はそのがんの基礎的な部分にスポットを当て、がんとは何か?を解説していきます。

 

  1. がんの仕組み
  2. がんが怖い理由
  3. がんの遺伝子
    1. がん遺伝子
    2. がん抑制遺伝子
  4. 遺伝病とは異なる
  5. がんを抑制する免疫
  6. がんの原因
  7. がんの症状
  8. がんの治療
  9. まとめ

 

がんの仕組み

われわれの体は約60兆個の細胞からなっているといわれています。

これらの体を構成している細胞はそれぞれが役割を持っていて、しかも欠ければ再生されるか補給されます。

そうはいって増え過ぎることもなく全体の調和を保っています。

それは正常な細胞だからです。

 

ところが、この正常細胞が何らかの原因で変化してしまうとがん細胞になるなのです。

ウイルスのように外から入ってきて悪さをするのとは違い、もともと自分の体の中にある正常細胞が変化して発生するのが特徴です。

そのため、菌やウイルスよりもやっかいなのです。

がんが怖い理由

がんの悪さというのはがん細胞が身体全体の調和を無視して無秩序に増殖し続け、周囲の正常な組織に侵入してその組織を壊し、血管やリンパ管を通って身体のあちらこちらへ広がり、またそこで悪さをするところにあります。

最後には、正常組織が摂取しようとする栄養をどんどんうばってしまい体を衰弱させ(この状態を悪液質といいます)、そしてついには死にいたらしめるのです。

がんの遺伝子

いろいろな研究でわかってきたことは、がんが発生する主な理由として正常な細胞の中にある遺伝子が何らかの原因で傷つくためだということです。

つまり,がんは遺伝子の病気なのです。

 

ただここで注意して欲しいのは、「遺伝子の病気」と「遺伝病」とは違うということです。

がん細胞は正常な細胞の遺伝子2個から10個程度の傷がつくことにより発生するのです。

大部分のがん細胞は1個の「体細胞」に由来します。

この中に「がん遺伝子」「がん抑制遺伝子」があるのです。

がん遺伝子

「がん遺伝子」何らかの原因で刺激されたり傷がついて遺伝子の動きが過剰になったり異常になると、正常細胞をがん細胞に変える働きをします。

がん抑制遺伝子

一方、「がん抑制遺伝子」は、正常細胞ががん化するのを抑えるブレーキの役割をするのですが、その遺伝子さえも何らかの原因で障害を受けるとがんを抑制する働きがなくなったり弱くなって、結局細胞をがん化させてしまうのです。

遺伝病とは異なる

これらは親から子へと伝わる特定の疾患を表す「遺伝病」とは異なります。

遺伝病として知られているものには「血友病」「筋ジストロフィー」などがあります。

がんを抑制する免疫

正常な細胞の一部ががん化しても、免疫の働きが十分に発揮されればがん細胞を死滅させ、本格的ながんに発展するのを防ぐことができます。

こうした生体防御のシステムを打ち破って、がんとして発症するまでには10年~20年という長い年月がかかるのです。

がんの原因

がんが発症するには

 

  • 加齢
  • 喫煙
  • 過剰な飲酒
  • ストレス
  • 栄養不足
  • 睡眠不足
  • 環境汚染
  • ウィルス感染

 

など、さまざまな要因が長年にわたって蓄積することが影響しているといわれます。

がんの症状

がんは発症するとどんどん増殖を続け、周囲の正常な組織に侵入し、さらには血液やリンパ液の流れに乗って転移正常な細胞を駆逐していきます。

がん細胞は他の正常な組織に必要な栄養を奪うため、がんの進行とともに身体が衰弱していきます。

がんの治療

現在のがんの治療は

 

  • 手術
  • 放射線
  • 薬物療法

 

などいくつかの治療法を組み合わせる集学的治療が主流になっています。

その人のがんの特性体質など個々の状況に応じた個別化医療を行うことによって、従来に比べて生存率も改善されてきました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

めざましい医学の進歩によって、がんの発生メカニズム治療法も明らかになりつつあります。

そのためがんを発症しても長いつきあいになることが多くなってきています。

がんと上手につきあいながら寿命を全うすることができる時代なのです。

 

また、本人の免疫力が十分に働くようにすることもがんの治療には不可欠です。

がんの多くは複合的な原因によって発症し、「これが原因だ!」とは特定できないのが普通ですが、日常生活の好ましくない生活習慣を改善していくこともがんの治療効果を高め、再発・転移を防ぐためには大切です。

ポジティブな考え方で心と体の健康を保ち、少しでも良い状態で過ごすことががんとの長いつきあいには重要なポイントになるのです。

 

今回の記事は以上となります。

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【参考文献】

  1. Geoffrey M.Cooper『クーパー細胞生物学』
  2. 国立がんセンターがん対策情報センター (2009年2月25日). “日本人のためのがん予防法:現状において推奨できる科学的根拠に基づくがん予防法”.
  3. Seluanov, Andrei; Hine, Christopher; Azpurua, Jorge; Feigenson, Marina; Bozzella, Michael; Mao, Zhiyong; Catania, Kenneth C.; Gorbunova, Vera (2009-10-26). “Hypersensitivity to contact inhibition provides a clue to cancer resistance of naked mole-rat”. Proceedings of the National Academy of Sciences 106 (46): 19352–19357
  4. 岡山博人「細胞周期の調節機序」『日本老年医学会雑誌』Vol.35 (1998) No.10

【監修医師】

  1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
  2. 小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/