キスで免疫力を高める方法とは?【医学論文を解説】

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人はなぜキスをするのでしょう?

 

「愛を証明するため?」それとも人間の DNA に組みこまれた本能的なことだから?」

 

今日はそんなあなたの疑問にお答えしていきます。

 

  1. キスの起源
  2. キスの意義
    1. 免疫力をつける
    2. パートナーを選ぶ手段
  3. キスとホルモン
  4. まとめ

 

キスの起源

実は人間は最初からキスをする習慣があった訳ではありません。

『種の起源』で有名なチャールズ・ダーウィンはキスについて以下のように述べています。

 

キスは人類の本能的な行動ではなく、特定の文化で生まれたものだ。

 

つまり、元々人間にはキスをする習慣はありませんでしたが、種を存続させるためのコミュニケーションのファーストステップでキスをするようになったといわれています。

このキスが重要な役割を果たし、その後の性交渉につながることでヒトという種が存続できているのです。

 

現在では世界の90%もの人にキスをする習慣があり、人は生涯に平均20,160分もキスに時間を費やしていると言われています。

また、「どれだけ長い時間キスをしていられるか?」というギネス記録は、なんと58時間35分58秒にも及びます。

キスの意義

そうは申しあげましたが、生物学的にもキスの意義は考察されています。

 

「顎の力がまだ発達していない子どもに食べ物を与えるときに、親が自分の口で食べ物を噛み砕いて口移しするという行為」

 

から来ていると言われています。

その後、センシティブな内容になりますが、“奴隷が主人の手にキスをする行為”が「服従の証」となったといわれています。

そして、友人同士でもキスが用いられるようになり、“頬へのキス”は挨拶を意味するようになりました。

現代では、キスには大きく分けて2つの重要な科学的役割があるとされています。

それは

 

  1. 免疫力をつけるため
  2. 自分に合うパートナーを選ぶため

 

です。

ここからは、これらの根拠について科学論文をもとに解説していきます。

免疫力をつける

キスは互いの細菌を交換し、免疫アップの役割を持つといわれております。

2014年オランダの微生物博物館「Micropia(ミクロピア)」オランダ応用研究機関「TNOの研究者たちが行っ面白い研究結果があります。

それは10秒間ディープキスすると、平均8,000万の細菌やウイルスが互いの口から交換される」というものです。

 

この研究では17~45歳のカップルを21組集めて、10秒間ディープキスをしてもらいました。

ディープキスで口腔内細菌やウイルスにどのような変化があるのかを調べるために、キスの前後で舌と唾液から細菌サンプルを綿棒で採取しました。

さらに、より細菌やウイルスの変化が分かるような工夫もされています。

カップルの男女どちらか一方に、キスする前に乳酸菌やビフィズス菌を含むヨーグルト飲料を飲んでもらうのです。

そうすることで“乳酸菌やビフィズス菌を口の中にたくさん含む人”と、“通常の量の人”という組み合わせのカップルでキスをすることになります。

その結果、“通常の量の人”の唾液中に元々あまり存在していなかったはずの乳酸菌やビフィズス菌が、キスの後には3倍に増加していたのです。

サイトメガロウイルス

この研究で面白い事実が判明しております。

キスで交換される細菌・ウイルスの中でも特に注目すべきものがサイトメガロウイルスです。

このサイトメガロウイルスに妊娠初期の女性が“初めて”感染すると、体内の赤ちゃんにも胎盤を通じて感染し、流産子宮内発育遅延小頭症難聴などに至る可能性が高まると言われています。

ちなみに日本では、年間約3,000人の赤ちゃんがお母さんのお腹の中でサイトメガロウイルスに感染しています。

 

これはあくまで“初めて感染した場合”というところがポイントです。

2回目以降に感染した場合は、身体の免疫が発達しているため赤ちゃんへの影響は少ないといわれています。 

 

そこで、イギリスウエストヨークシャー州にあるリーズ大学コリン・ヘンドリー博士によると、キスをすることで女性は妊娠前にこのサイトメガロウイルスにあらかじめ感染することで、妊娠する前に免疫力をつけることができると指摘しています。

パートナーを選ぶ手段

もう1つのキスの科学的な役割と考えられているものに、「パートナーを選びの手段」というものがあります。

イギリス人類学者進化生物学者ロビン・ダンバー氏

 

「人はキスによって、その人と関係を深めるかどうかを判断する」

 

と指摘しています。

その指摘について、ニューヨーク州立大学が独自に行った調査でも明らかになりました。

彼らの調査によると、「男性の59%、女性の66%」においてパートナーとキスを上手くできない”ということが原因で破局した経験があるというアンケート結果が出たのです。

この理由について、調査チームは「キスをする時に互いの身体を近づけることでその人の体臭・フェロモン・唇の感触などがわかり、それを本能的に察知することで ”この人は相性がいい、悪い” と判断できる」と考察しています。

キスとホルモン

最後に、意外と知られていない、キスとホルモンの関係についてお話しします。

キスをすると様々なホルモンの変化が体内で起こります。

一例を紹介すると

 

  • 快楽物質と呼ばれるドーパミンの増加
  • 幸福を感じた際に分泌されるオキシトシンの増加
  • ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールの減少

 

というように、健康にもプラスの影響を及ぼします。

 これらの影響で、キスをすることで快感を得られるだけではなく、幸福感が増し、ストレスが減るといわれているのです。

 

また少しエッチな話になりますが、ディープキスをすると男性の唾液に含まれている男性ホルモンである「テストステロン」が女性に移動します。

テストステロンには性欲を高める効果があるので、「ディープキスをした後にセックスへ移しやすいのでは?」とも言われています。

このように、キスはそれ自体で自分にも相手にもプラスの効果をもたらすことが科学的に示されているのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

  • 人がキスをするようになった由来
  • キスが身体に及ぼす影響

 

についてお話ししました!

キスは総じて私たちの身体にいい影響をもたらしてくれるのですね!

素敵なパートナーと、素敵なキスの習慣をつけられるといいですね

 

今回の記事は以上となります。

 

「こんな内容を調べてほしい!」

「この病気について知りたい!」

 

というリクエストがある方はコメント欄にご連絡ください!

とても参考になりますし、記事作成の励みになります!

ありがとうございました!

【参考文献】

  1. Philematology: The Science of Kissing. A Message for the Marital Month of June
  2. 10 quirky facts about kissing.
  3. キスの起源を強調
  4. キスの起源は〇〇にあった!【医師監修】
  5. 「健康志向が高い人」を視聴者層として想定すると、免疫力の方が良い?
  6. キスで赤ちゃんを守れる
  7. キスで免疫力を高める方法とは?【医学論文を解説】

【監修医師】

  1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
  2. 小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/