【異性の魅力】科学的に立証された理想のBMIって?【死亡率】

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今日はみなさんが日々お風呂上がりの体重測定でいつも気にする数値、BMIに関して

 

  • BMIが高いと脳も心もダメダメになる!?
  • BMIは低くても高くても長生きできない!?

 

以上の2点についてお話しします。

このブログでは科学論文を元にみなさんの日常の疑問を医師監修のもと解決する知識をお届けしています。

 

  1. BMIとは?
  2. BMIと認知能力の研究結果
  3. BMIと男性ホルモンの関係
  4. BMIと寿命について
  5. まとめ

          BMIとは?

          みなさんはBMIについてどの程度意識していますか?

          BMIはBody MassIndex(ボディ・マス・インデックス)の略称で、「ボディ・マス指数」「体格指数」などと呼ばれることもあります。

          太っているか、やせているかといった肥満度を表す指標として用いられるこのBMIはベルギー人の数学者であり天文学者でもあるアドルフ・ケトレーによって、1835年に開発されました。

          そんな体格を表すためのBMIが実は意外なものと関係があったのです。

          BMIが高いと認知能力に影響が出ることがわかってきています。

          BMIと認知能力の研究結果

          アリゾナ大学の研究でイギリス人21,500人の健康データを元に2〜4年ごとに、全員のBMIと脳の認知機能レベルを測定しました。

          その結果、BMIが高くなればなるほど認知機能が低下することがわかりました。

          太ることによって脂肪細胞から炎症物質が分泌されると、脳が炎症を起こし、老化が促されることから認知機能が低下すると考えられています。

          また2019年のイギリスの研究結果では、BMIが高いほど脳の白質(はくしつ)という部分が小さくなり、「エピソード記憶」という本人が経験した出来事に関する記憶の低下や認知症リスクに関係することなどが示されました。

          BMIと男性ホルモンの関係

          2013年に掲載された研究では、BMIが25以上の男性は標準的なBMIの男性に比べて40%もテストステロンが少ないということが示されました。

          これは皮下脂肪がついてくると、テストステロンという男性ホルモンがエストロゲンという女性ホルモンに変える酵素が増えるために、相対的にテストステロンが減少するためです。

          テストステロンが低下すると、男性らしい特徴を作り出すことができず、また新しいことにチャレンジすることができなくなります。

          つまり生物として異性からモテるための要素が減ってしまうということです。

          男性は人生で勝負したいのであればテストステロンが高くないといけません。

          皮下脂肪がつけばつくほど男性ホルモンが女性ホルモンに変換され、女々しくなったり意思決定力が減ったり挑戦意欲が減ったり、ということが起こり得ます。

          BMIと寿命について

          それではBMIは低いほと、つまり痩せていればいるほどいいんだ!と思う人がいると思いますがそう簡単なものではありませんでした。

          実はBMIは高くても低くても我々の体にとって都合が悪かったのです。

          30~59歳の日本人男女およそ5000人の健康診断の結果を調べた研究では、BMIが22の人たちが最も異常値が少なかったことがわかっています。

          しかし、この研究の対象者は30~59歳の男女で、若い人や高齢者は含まれていません。

          また、この研究の検査項目は肺疾患・心疾患・上部消化管疾患・高血圧・腎疾患・肝疾患・脂質異常症・高尿酸血症・糖尿病・貧血の10項目で、命に関わる大きな病気である「がん」が入っていませんでした。

          つまり、この研究には「10項目の検査には引っかからなかったけれど、がんにかかっている人」は含まれていないのです。若年層や高齢者、がん患者などを含めると異なる結果になるかもしれませんし、生きている人の有病率ではなく死亡率で見るとまた違う結果になるかもしれません。

           

          そこで別の研究が注目されました。

          40~59歳の日本人男女およそ2万人ずつを10年間追跡し、BMIと総死亡率との関係を調べた大規模な研究が行われました。

          その結果、BMIが23~24.9の人たちが最も死亡率が低かったことが分かっています

          この結果から「健診に引っかからない理想のBMIは22」である事実と、「死亡率の低い理想のBMIは23~24.9」である事実があります。

          これらの論文の結果からは、30歳以上で糖尿病、心筋梗塞などメタボに関連した病気にすでにかかっている人やそのリスクを持っている人はBMI22を目標とし、それ以外でとにかく生きていたいと思う人はBMI23~24.9を目標とするのが正しいようです。

          まとめ

          今回は

           

          • BMIが高いと脳の認知機能や男性ホルモンの値が減少し男らしさが失われる
          • 長生きするための理想のBMIは高くても低くてもダメだった

           

          以上の2点についてお話ししました。

          【参考文献】

          1. Association of body mass index and waist-to-hip ratio with brain structure UK Biobank study
          2. ldeal body weight estimated from the body mass index with the lowest morbidity.
          3. Under- and overweight impact on mortality among middle-aged Japanese men and women: a 10-y follow-up of JPHC study cohort

          【監修医師】

          1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
          2. 小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/