オーガズムって何?

Medivery

みなさんはオーガズムと聞いて何を思い浮かべますか?

男性は正しい方法でパートナーに接することで、女性をオーガズムに導くことができると言われています。

しかし、本当にそのようなことが可能なのでしょうか?

この記事ではそのような疑問にお答えすべく、

 

  • 男性と女性のオーガズムの違いって??
  • オーガズムって体のどの部分で感じるの?
  • Gスポットって本当にあるの??

 

といった女性のオーガズムの秘密を科学論文を使って詳しくお話ししていきます。

 

  1. 男性と女性のオーガズムの違いって??
  2. オーガズムって体のどの部分で感じるの?
  3. Gスポットって本当にあるの??
  4. まとめ

    男性と女性のオーガズムの違いって??

    男性と女性のオーガズムの違いに関しては様々な研究がされてきました。

    その中でもラトガーズ大学のコミサルク博士の研究が世界的に注目されています。

    コミサルク博士によると、女性は人によってはオーガズム時に脳全体が同時に活性化することがあり、他のことが何も考えられなくなるような、まさに「絶頂」の状態になることがあると説明しています。

    これは報酬や快感に重要な役割を果たす脳の側坐核(そくざかく)がドーパミンを放出するためで、ラットに側坐核の刺激による快楽と食物とを選ばせる実験では、ラットは餓死するまで快楽を選び続けることがわかっています。

    この部位は性的刺激以外に違法ドラッグ・カフェイン・ニコチン・チョコレートによっても活性化される部位であるため、「オーガズムを得たい」という気持ちは科学的に非常に強い欲求であることがわかっています。

    さらにコミサルク博士の研究チームは、オーガズムを迎えた後の男女には大きな違いがあることを突き止めました。

    女性の脳はオーガズムを迎えた後も活性化が持続する一方で、男性はオーガズムの直後から性器の感覚刺激に対して脳が反応しなくなることがわかったのです。

    つまり「行為が済んだ男性が素っ気なくなる」のは生理的な現象であることや、一部の女性が「連続的なオーガズム」を迎えることができ、男性にはおとずれないことが説明されるのです。

    オーガズムって体のどの部分で感じるの?

    オーガズムの仕組みを解剖学的に見ると、男性の性器から脳に快楽を運ぶ神経回路は1通りだけですが、女性は3〜4通りの神経回路があることが知られています。

    そのため、女性は人によって快楽を得る部分が異なり、全ての女性が共通してオーガズムに達しやすいのは、クリトリスであることがわかっていますが、30~40%の女性は膣内の刺激によるオーガズムを経験したことがないと言われています。

    なぜ、同じ部位からの快感でオーガズムに達する女性と、そうでない女性がいるのでしょうか?

    この疑問に関してコミサルク博士は脊髄損傷を持つ女性を対象にある研究を行いました。

    脊髄損傷を持つ女性は脊髄からの神経回路が遮断されているため、クリトリスからの刺激を感じることはできません。

    一方で、膣と首の感覚は残っており、女性は膣からの刺激によってオーガズムを得られたそうです。

    これは、クリトリスからの刺激は脊髄を通って脳に伝わりますが、膣からの刺激は脊髄の外から脳につながる迷走神経を伝って脳に届くことが判明したのです。

    つまり女性がクリトリスと膣のオーガズムの感じ方が違うように感じるのは、快感を伝える神経が異なるためとのことです。
    また、膣内からのオーガズムはいったん脳に信号が届くと脳内で快感を感じるエンドルフィンが放出されるようになるため、その後はオーガズムを感じやすくなります。

    膣内の刺激でオーガズムを感じたことがないパートナーがいる場合は、女性がオーガズムを得られる場所を探す必要があります。

    Gスポットって本当にあるの??

    女性が膣からのオーガズムを得る際に有名なのがGスポットです。

    Gスポットはドイツの産科医であるエルンスト・グレーフェンベルク氏にちなんで造られた造語で、グレーフェンベルク氏が恥骨の直下で膣壁の前部にある性感帯として記述したことがきっかけで知られるようになりました。

    後の研究で、Gスポット周辺には知覚神経が集まっており、女性にしか存在しない、前立腺の名残とも言われるスキーン腺が見つかりました。

    この発見により、Gスポットの刺激は「パワフルなオーガズム」を引き起こす可能性があり、同時に少量の尿、または尿ではない液体を放出できることが分かっています。

    このように「魔法のボタン」とも呼ばれるGスポットですが、過剰な効果や間違った知識とともに広まったこともあり、正確な場所の特定が難しく、その存在はなかば都市伝説のようになっていました。

    2008年に9人の膣オーガズム経験者と11人の未経験者を集めた研究では、超音波スキャンで全員の膣内組織の厚みが調べられました。

    その結果、オーガズム経験者と未経験者の間では明らかな身体的構造に違いはなかったとのことで、Gスポットが見つからないのは身体的構造の違いではないようです。

    https://blog.medivery.jp/youtube/post-219.html

    さらに、この研究は「Gスポット」がスイッチのような特定の箇所にあるものでなく、正確な場所の特定は困難であるとも指摘しています。

    このように誰も正確な場所を説明することができていなかったGスポットですが、一部の研究者は「Gスポットはクリトリスである」と指摘しています。

    クリトリスは通常、性器近くにある小型で豆状の突起である「陰核亀頭(いんかくきとう)」を指しますが、最新のMRI研究によって、クリトリス全体は膣の外部に広がっており、長さ9cmほどの球根のような形をしていることがわかっています。

    膣からの刺激で膣外にあるクリトリスが反応していることも指摘されており、Gスポットの存在は根底から覆る可能性もありますが、今後の研究が待たれるところではあります。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか?今回は

     

    • 男性と女性のオーガズムの違いは脳にあった!
    • オーガズムは人によって感じる場所が違った!
    • Gスポットって本当はクリトリスかもしれなかった!

     

    以上の3点についてお話ししました。

    【参考文献】

    1. https://www.bbc.com/future/article/20150625-the-mystery-of-the-female-orgasm
    2. Women’s Orgasm
    3. The Role of Urethra in Female Orgasm

    【監修医師】

    1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji