痴漢をする人間はどんな人間なのか?

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「隣の車両のあの子可愛い。」

 

と思った事がある男性は多いと思います。

思うだけだったらいいけど、衝動を抑えきれずにちょっかいを出してしまう。

そう、それが痴漢です。

 

通勤通学電車を利用する女性痴漢に遭ったことのある人は多いでしょう。

近年では男性が被害に遭うケースもあるようです。

痴漢は性犯罪であり許されるものではありませんが、すし詰め状態の混雑した中では犯人の特定が難しく、冤罪(えんざい)の問題も指摘されています。

 

また、痴漢は再犯率が高く、やめたくてもやめられない病気としての側面もあります。

今回は

 

  • 痴漢の心理
  • 被害にあった場合の対策法
  • 痴漢をなくすためにはどうすればいいのか

 

を科学論文をもとに考えていきましょう。

 

  1. なぜ痴漢するのか?
  2. 認知のゆがみの根拠
  3. 痴漢を誘発する環境
    1. 満員電車
    2. 中吊り広告
    3. 世間の認識
  4. 痴漢に遭ったらどうする?
    1. 意思表示
    2. 離脱
    3. その他
  5. 痴漢をなくすために
  6. 痴漢がやめられないのは病気
  7. まとめ

 

なぜ痴漢するのか?

痴漢は軽く見過ごされがちですが、立派な性犯罪の一つであり、都道府県迷惑防止条例違反、そして悪質な場合は刑法強制わいせつ罪に問われる犯罪行為です。

そんなリスクもあるのに、人はなぜ痴漢行為をしてしまうのでしょうか?

その心理を分析してみましょう。

 

そこには「性欲を抑えられない」という単純な理由だけではなく、最も重要な要素として加害者の認知のゆがが大きな原因としてあげられます。

被害者が恐怖で身動きできずにいると、犯人は

「痴漢行為を受け入れてくれている、喜んでいる」

と思ったり、

「女性は男性の性欲を受け入れてくれるもの」

と自分の都合のいいように解釈したりしてしまいます。

痴漢常習犯の心理として

 

自分より弱い存在を支配したい”

優越感を味わいたい”

 

 

というゆがんだ支配欲」が潜んでいます。

これは加害者が抱える社会的ストレスが犯行の引き金になることもあると言われています。

認知のゆがみの根拠

「痴漢を突き動かしているのは性欲だけではない」ということを示すようなデータもあります。

以前200名を超える加害者聞き取り調査を行ったところ、過半数が「痴漢の行為中に勃起していない」と回答していることがわかっています。

また、痴漢行為直後駅のトイレなど自慰行為に至るタイプ少数です。

つまりこのデータから

 

“性的欲求を満たす目的で置換行為に及んでいるわけではない”

 

と分析できるのです。

さらに夫婦間で性交渉があるにも関わらず、常習的に痴漢行為をしていたという妻帯者の加害者もいます。

日常的な性行為の有無痴漢行為と相関関係はありません

痴漢を誘発する環境

痴漢という犯罪は日本独特のものといっても過言ではありません。

では日本社会のどのような部分に痴漢が行われる要因があるのでしょうか。

満員電車

その要因の一つとして、まず満員電車があげられます。

満員電車では普段ではあり得ないくらいに見知らぬ人と密着して過ごさなくてはいけません。

その密着状態が痴漢の温床になっているのです。

中吊り広告

また、我々の日常生活では未成年でも目につく電車内の中吊り広告性的な画像やキャッチコピーが並んだり、コンビニでポルノ雑誌が売られていたりします。

ポルノ雑誌やポルノ動画の中にはレイプ痴漢行為など犯罪行為を模した内容の動画もあり、これらが痴漢行為を助長している可能性は否定できません。

世間の認識

さらに、加害者だけにとどまらない話ですが、世間の風潮としても被害女性に対して

 

「露出の多い恰好をしているせいだ!」

「触られたくらいで減るもんじゃないだろ!」

 

といった心ない言葉投げかけることもあります。

このように“被害者にも非がある”という視点痴漢の被害を軽く見る”意識も、痴漢がなくならない要因となっています。

痴漢に遭ったらどうする?

では満員電車の中で実際に痴漢に遭った場合、どうすればいいでしょうか?

ここではそんなときの対処方法を考えます。

意思表示

痴漢の加害者に対して黙って我慢していると「自分を受け入れてくれている」と勘違いしてしまいます。

ですので、「あれ?これ痴漢かな?」と思った時点できっぱりと「やめてください!」と意思表示をしましょう。

一番いいのは今“どういう状態”にあって“どうしてほしいのか”を伝えることです。

相手を逆なでないように

 

「身体に手が当たっているようなので、どけてもらえませんか?」

 

と事務的に伝えられればOKといわれています。

「怖くてそんなことは言えない!」という場合、加害者は犯行がばれることを恐れていますので、

 

大きな咳払いをする

声をあげる”

 

などで周囲の注目を集めるのが有効です。

離脱

また声を出したり咳払いしたりすることさえ「もっと嫌なことをされるかも…」と不安に思う方もいるかもしれません。

その場合、単純にその場を離れることが有効です。

次の駅で降りたり別の車両に移動したりしましょう。

その他

身動きがとりづらい状態であれば持っているカバンを加害者の方に持ち替えて密着を防ぐ方法もあります。

さらに常習的に同じ加害者に何度も被害にあってしまう方通勤通学の時間をずらす友達と乗車するのもよい方法です。

 

重要なことは痴漢に遭ったら最初にきっぱりとNOという意思表示をすることです。

怖ければ逃げてください

我慢していると加害者がエスカレートするおそれがあります。

痴漢をなくすために

警視庁のホームページによると、2017年東京都内で発生した痴漢の件数迷惑防止条例違反)は1,750件と言われています。

しかし、これは氷山の一角で、多くの人が痴漢の被害に遭っても泣き寝入りをしている状態とも言われています。

 

では被害にあってしまった場合はどうすればいいでしょうか?

可能であれば鉄道警察など、最寄りの警察に被害届を出しましょう。

当たり前ですが、被害届を出さなければ被害はなかったことにされてしまいます。

しかし、いざ痴漢の被害に遭うと精神的にショックを受けて警察に届け出るところまでいけない場合もあり得ます。

また、朝の通勤中などは出社時間などの兼ね合いもあり、警察の事情聴取を受ける時間的な余裕がないケースもあるようです。

 

被害届を出すか出さないかを決めるのは被害者の方々の気持ち次第ですし、もし余裕がなくなってしまい被害届を出せなかったとしても自分を責める必要はありません。

そんな時、痴漢をなくすためには周囲の方々の力も必要です。

冤罪をなくすためにも、痴漢行為を目撃した場合は被害者を孤立させないことが大切です。

「必要であれば、証言します」被害者に声をかけてあげたり、鉄道警察に被害届を出すことを被害者にすすめたり自分自身が急いでいるとき時間に余裕があるときに鉄道警察に出向いて目撃した事実を伝えてあげましょう

痴漢がやめられないのは病気

最後に、平成27年犯罪白書によると痴漢の再犯率は高く44.7%と言われています。

痴漢という犯罪をなくすためにはこの高い再犯率を下げる必要があります。

痴漢行為をやめたいと思っているのにやめられない場合は

 

「窃触症」

「強迫的性行動症」

 

といった精神疾患の可能性があり、きちんと治療すれば痴漢をやめることもできます。

そうは申しましても痴漢行為は犯罪であり、病気だから許されるというわけではありません。

しかし、加害者を処罰するだけでなく治療することで再犯率を下げ、痴漢という犯罪をなくすという視点もとても大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は痴漢の心理に着目してお話ししました。

痴漢する人の心の状態を理解することで、痴漢被害を予防できたり、万が一被害にあった時適切に対処できるようになるでしょう!

そして、社会全体で「痴漢」という犯罪がなくなるような環境を作ることができれば、女性もより活躍しやすい社会が出来上がることと思います。

 

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【参考文献】

  1. 警視庁HP(再犯率についての資料
    1. https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/koramu2/koramu8.html
    2. https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/koramu2/koramu3.html
    3. https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/koramu2/koramu5.html
  2. 平成27年版 犯罪白書 第6編/第5章/第2節/6 (http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/62/nfm/n62_2_6_5_2_6.html)

【監修医師】

  1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji