脳梗塞が起こる前に現れる前兆5選! 症状を見逃してはいけない!すぐに病院へ!

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脳梗塞は脳に酸素や栄養を送る動脈が詰まり、そこから先の脳細胞に血流が届かず、脳細胞が壊死してしまう病気です。

脳梗塞の症状や程度は人により様々ですが、”昨日まではなんでもなかったのにある日突然症状が出現する”のがこの病気の特徴です。

そして、この脳梗塞の後遺症を最小限にくい止めるために最も大切なことは、もし発症してしまったら”発症後できるだけ早く専門病院で治療を開始すること”です。

今回はそんな脳梗塞を可能な限り早期に発見するために、「脳梗塞の前兆」といわれる症状について解説します。

ご家族やご友人にこのような症状が見受けられた方は注意してください。

 

  1. 脳梗塞の症状
  2. 脳梗塞の前兆の特徴は?
  3. 「脳梗塞の前兆かな?」と思ったら
  4. 病院での検査
    1.  CT
    2. MRI
    3. 血管撮影
  5. 病院での治療
    1. 内服薬 
    2. 点滴治療
    3. t-PA
    4. 手術・カテーテル治療
    5. リハビリテーション
  6. 早期発見・早期受診で早期治療を
  7. まとめ

 

脳梗塞の症状

脳梗塞は何の前ぶれもなく発病することが多いといわれています。

脳梗塞の可能性のある症状5選とは

 

  1. 急に手足の動きが悪くなった
  2. 急に片方の手足や顔のしびれが起こった
  3. 急に呂律が回らなくなったり、言葉が出にくくなった
  4. 急に片方の目が見えなくなった
  5. 急にめまいがして体のバランスがとれなくなった

     

    などがあります。

    なお、脳出血も同様の症状を起こすことが多いですが、脳出血の場合、脳内に血液が広がるため脳圧が上昇し頭痛や意識障害を伴うことが多いです。

     このように脳梗塞の症状はさまざまですが、「脳の症状」であるかどうかの大きなポイントとしては

     

    • 突然症状が発症する
    • 麻痺やしびれは半身(右の手と足/左の手と足)に偏りがある
    • 言語障害など「首より上の症状」が出る

     

    などの点が重要で、これらの症状があるときには脳梗塞が疑われます。

    逆に、両手や両足など、両方に症状が出る場合は脳が原因ではないと考えられます。

    脳梗塞の前兆の特徴は?

    また、ときに脳梗塞の前兆症状を発病することがあり、その前兆症状の段階で病院を受診し治療を受けることができれば本物の脳梗塞を防ぐことが可能です。

    前兆症状の特徴は

     

    • 症状が数分、数時間から一日以内で消失してしまった
    • 症状が短時間であるが繰り返して起こる

     

    という一過性の症状の時には脳梗塞の「前兆」である可能性が高いと考えられます。

    これを一過性脳虚血発作:TIA といいます。

    「脳梗塞の前兆かな?」と思ったら

    脳梗塞の前兆症状は血管が詰まりかかったため生じる症状です。

    詰まりかかった血管がすぐに開通したため、症状が急速に改善して「前兆」で済んでいるのです。

    しかし、いつまた同じことが起こり血管が再び詰まってしまうかわかりませんし、その時は再度血管が開通することはなく脳梗塞になってしまうかもしれません。

     

    そのため、早急に専門病院への受診が必要です。

    とくに症状が短時間で消失してしまった時には 要注意です。

    「たいしたことはなかった」

    と安心して病院を受診しなかったために、あとでひどい脳梗塞になってしまった人も数多くおられます。

    そのため、大きな脳梗塞になるのを防ぐには前兆症状のみのうちに病院へすぐ受診することが重要となります。

    脳卒中を担当するおもな診療科は、脳神経外科神経内科です。

    病院での検査

    では、脳梗塞の疑いがある場合、病院ではどのような対応をとるのでしょうか?

    まずは検査を行い、必要があれば治療を行います。

    まずは脳梗塞の検査について説明していきます。

     CT

    放射線脳の断層写真をとります。

    短時間にすぐに検査でき、また脳出血くも膜出血との鑑別を行うことができます。

    MRI

    磁石の力で脳の断層写真を撮ります。

    CTでは確認できない発症まもない脳梗塞を診断でき、また脳のどの血管が詰まっているのかも確認できます。

    さらに、CT と違って放射線による被ばくのリスクはありません。

    しかし、撮影には20~30分ほどの時間がかかるケースが多いです。

    血管撮影

    体表からカテーテルという管を動脈内に挿入します。

    そのカテーテルから造影剤を動脈内に注入してレントゲンを撮ることで、MRI でも写せない脳の細かい血管まで確認できます。

    それにより、詰まった血管を特定できるのです。

    病院での治療

    専門病院では以上のような検査を行って脳梗塞の診断をおこなったり、流れの悪くなった血管を評価していきます。

    その結果、脳梗塞が発生している、もしくは発生の危険性が高い場合には以下のような治療を行います。

    内服薬

    アスピリンなど血管が詰まりにくくする薬を使います。

    点滴治療

     脳梗塞が発生してしまっている場合には、梗塞の拡大防止のために脳の血流を良くする点滴で治療します。

    t-PA

     最近、t-PA という脳梗塞に効果の高い点滴薬が使用できる様になりました。

    脳の血管を詰まらせている血の塊を溶かすお薬です。

    しかし、この薬が使えるのは発症してから 4.5時間以内のみと決められています。

    それ以降に使用すると、逆に症状を悪化させるケースがあるためです。

    また脳出血などの重篤な副作用が出るおそれもあり、使用するかどうかは専門の医師の判断に委ねられます。

    手術・カテーテル治療

    詰まりかかった血管を開通させたり、脳の血流を補うために

     

    • 手術
    • カテーテル
    • バルーン

     

    などによる治療が必要になることもあります。

    リハビリテーション

    四肢の麻痺言語障害などの症状に対して、上記の治療に併せてリハビリテーションを行い機能の回復を図ります。

     早期発見・早期受診で早期治療を

    このように脳梗塞の治療には早期発見・早期受診と早期の治療開始が重要です。

    とくに効果の高い t-PAを使った治療は発症4.5時間以内にしか使えません

    1秒でも早い診断が脳梗塞後の治療成績につながります。

    「脳梗塞かも?」

    と思ったら、どんなに軽症でも油断せずにできるだけ早く病院を受診してください。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか?

    今回は脳梗塞の前兆症状である TIA を中心にご説明しました。

    何度も繰り返しになりますが、脳梗塞を疑ったらすぐに病院を受診しましょう。

    早急な受診が皆さんの脳を助けることとなります。

     

    • 突然の発症
    • 症状の半身への偏り
    • 言語障害など首より上の症状

     

    などが出た場合は、救急車を呼ぶこともためらわないでください。

    その勇気ある救急要請が患者様の脳機能の保護のために重要となります。

     

    今回の記事は以上となります。

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    【参考文献】

    1. 脳卒中治療ガイドライン2015
    2. 脳梗塞の急性期治療Treatment of Acute Brain Infarction

     

     

    【監修医師】

    1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
    2. 小山翔平: 整形外科専門医