【今すぐ確認して】今すぐ休むべきストレスのサイン10選

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皆さんは自分にストレスがたまっている!と思いますか?

 

「めちゃくちゃ溜まってるよ!」

「あんまり感じないなぁ!」

 

というパターンが多いと思います。

今回はそのどちらの人にも目を通してもらいたい記事です。

 

人間がストレスを抱え、限界に達するとどうなるか!?」

「ストレスが身体・精神に及ぼす兆候

 

に焦点をあて、医学論文を基に解説していきたいと思います。

特に「あまりストレスを感じてない」と思ったあなた、知らず知らずのうちにストレスがあなたの身体を蝕んでいるかもしれませんよ…!

 

  1. 皮膚疾患
  2. 体重の変動
  3. 風邪をひきやすい
  4. 胃腸障害
  5. 集中力の低下
  6. 毛髪の変化
  7. 頭痛
  8. 性欲低下
  9. 睡眠トラブル
  10. 心臓病
  11. まとめ

 

皮膚疾患

慢性的な心理的ストレスは多くの皮膚疾患の発症・増悪に関与しております。

代表的なものだけでも、

 

  • 蕁麻疹
  • 大人にきび
  • アトピー性皮膚炎
  • 尋常性白斑
  • 尋常性乾癬

 

などが挙げられます。

慢性的な心理的ストレスにより皮膚疾患が発症もしくは増悪するメカニズムは

 

  1. 免疫に影響を与える。(ヘルパーT細胞の1型と2型のバランスを崩してしまうなど)
  2. ホルモンに影響を与える。(グルココルチコステロイドの分泌量を増やしてしまうなど)
  3. 行動に影響を与える。(掻破行動を助長してしまうなど)

 

の3つが挙げられます。

疾患によって、そのいずれか、もしくは複数が影響を与えています。

例えば「アトピー性皮膚炎だと1(免疫)と3(行動)」「にきびだと2(ホルモン)と3(行動)」の影響が強いと考えられています。

 

特にストレスから無意識のうちに掻きむしってしまう行動は注意が必要です。

ストレス、不安がたまると、無意識のうちに肌を掻いてしまう人は意外の多いのです。

ストレスがたまるとかゆみが誘発され、そのために掻いてしまう場合もあるのですが、かゆみがなくても掻いてしまう方もおられます。

仕事中にストレスがたまると、ニキビが気になってニキビを引っ掻いてしまい、結果的にニキビを増悪させてしまう方もいらっしゃいます。

肌を掻くとバリア機能が破壊され、湿疹の原因になります。

また毛穴が傷つけられ、吹き出物の原因になります。

体重の変動

コルチゾール“ストレスホルモン”として知られており、ストレスを受けた時に分泌が増えます。

実はコルチゾールは、体重の増減にも大きな影響を及ぼしかねないということがわかっています。

 

人間は本来「生き延びること」を目的とした生き物です。

食糧難が訪れると、コルチゾールはそれを体内の細胞ひとつひとつに伝達し代謝率を下げます

その結果体内にエネルギーが貯まるようになるのです。

そうすることで本来は生存に重要な変化が起きるのですね。

 

しかし、食料が豊富にあるこの現代では、食糧難ではないのにコルチゾールが増加してしてしまいます。

それがストレスです。

ストレスの影響でコルチゾール値が高くなると、コルチゾールの働きから代謝が遅くなってしまいます。

その結果、体脂肪がエネルギーとして燃えるスピードがガクンと落ちることがわかっています。

そうして体重が増加してしまうのですね…

風邪をひきやすい

これもストレスホルモンコルチゾールによるものと考えられています。

コルチゾールは本来、体の炎症を抑える作用を持っています。

そういうと

 

「コルチゾールが高いと風邪をひきにくくなるのでは?」

 

と考える人が多いかもしれません。

ところが、慢性的なストレスでコルチゾールが高い状態が続くと、逆に人間の免疫作用を低下させることもわかっているのです。

つまり、慢性的なストレスによって常にコルチゾールが分泌されていると、本来は体の炎症を抑えてくれるはずのコルチゾールが体の免疫機能を低下させ風邪をひきやすくするというメカニズムなのです。

胃腸障害

胃腸障害も、ストレスの際に見られる典型的な症状の一つです。

長期間のストレスにさらされると、一般的に胃腸の動きは悪くなる傾向にあります。

典型的な症状としては「胃の動き」が落ちると

 

  • 食欲不振
  • 食後の胃もたれ
  • 重苦感
  • 痛み
  • 胸焼けが

 

が起こり、「腸の動き」が落ちると

 

  • 便秘
  • 腹部膨満感

 

が起きてきます。

ところが、腸の場合ストレスにさらされると逆に動きがよくなり過ぎて、腹痛、頻回の下痢などの症状を呈する人もいます。

機能性胃腸障害の代表的な疾患として、

 

  • 胃:機能性ディスペプシア
  • 腸:過敏性腸症候群

 

などがあげられます。

どちらも検査をしても胃や腸自体には異常が見つからないため原因がわからないことがあります。

集中力の低下

仕事があまりにも忙しかったり、長時間の残業が続いたりした末にストレスによるうつ状態におちいってしまう方がたくさんおられます。

抑うつ気分にともなって眠れなくなったり、食欲がなくなったりすることがありますが、勤務中の集中力の低下が著しくなることも珍しくはありません。

 

  • ミスが増える
  • 作業能力が落ちる
  • 頭がぼんやりとして仕事が手につかなくなる

 

など、業務に大きな影響が出てしまいます。

これは、”ストレスによるうつ”に伴う「思考抑制」という症状です。

単にストレスだけならそのストレスを取り除くだけなのですが、うつを伴っている場合は抗うつ薬などの専門的な治療が必要となることがあります。

毛髪の変化

ストレスからくる脱毛の顕著な例が円形脱毛です。

個人差がありますが、ストレスによって自律神経のバランスが崩れ、ヘアサイクルが乱れて円形脱毛になると言われています。

経験者なら分かるかもしれませんが、大抵の人は、ある日突然円形脱毛を起こします。

円形脱毛になる人は、ほとんど自覚症状がありません

ただし、ストレスがおさまれば治りますのでさほど心配しなくても大丈夫です。

 

また、ストレスによって白髪になる人もいます。

恐怖やプレッシャーなど強いストレスを長く受け続けると、色素細胞を活性化するメラノサイトが変調をきたし白髪になります。

例えば仕事で海外に派遣された技術者が納期までに満足のいく製品が開発できず、クライアントからさんざん責められプレッシャーを受け続けたために、日本へ帰ってきたときには黒髪がすっかり白髪になったという報告があります。

 

このように毛髪の変化は自分が気づかないうちに、思った以上に侵攻していることがあるので注意が必要です。

頭痛

ストレスで頭痛がひどくなることはよく知られています。

最近の研究では、ストレスが原因の頭痛として緊張性頭痛が知られています。

緊張性頭痛とは過度の緊張やストレスなどが関連しているとされる頭痛の総称で、他の疾患を原因としない慢性頭痛の中でもっとも一般的で患者数が多い頭痛と言われています。

頭全体、もしくは後頭部から首にかけて締めつけや圧迫感があり、拍動感(ズキズキする感じ)よりもこの圧迫感が強いことが特徴です。

原因は精神的なストレスが大部分を占めますが、その他には一定の姿勢を長時間継続すること疲労による筋肉の緊張などによって発症すると言われています。

繰り返す頭痛でお困りの方は自分のストレスについて振り返って見てもいいかもしれません。

性欲低下

性欲低下とストレスは、実は密接な関係があるのです。

ストレスによって男性ホルモンの分泌量が低下すると、体内のホルモンバランスが崩れます。

やがて、

 

  • めまい
  • ほてり
  • 発汗
  • 体力低下

 

といった身体症状に加え、

 

  • 意欲低下
  • 性欲減少
  • うつ傾向

 

などの精神症状も見られるようになってきます。

 

「まだまだ若いのに性欲が減った気がする…」

 

という人も、自分の身体を振り返り、ストレスについて考えてみてください。

睡眠トラブル

人間関係や仕事、パソコンやスマートフォンの使用などによる様々なストレスは、交感神経を刺激して体や脳を興奮させるので睡眠障害の原因になります。

人には「交感神経優位型」「副交感神経優位型」があり、同じようにストレスを受けても交感神経が優位になりやすい人と、そうでない人がいます。

「交感神経優位型」の人は、眠りにつくのが不得意な上に、少しのリズムの乱れやストレスでもすぐに眠れなくなります

「副交感神経優位型」はそうした影響を受けにくい人ですが、現代的なライフスタイルによってストレスがかかり続けると、交感神経優位型に変わることもあります

心臓病

心臓病の危険因子の中で忘れてはならないのがストレスです。

過度のストレスによって自律神経内分泌系に変調が起こります。

交感神経が刺激されカテコールアミンというホルモンが分泌されると血圧血糖値上昇させ、心拍数増加し、心臓の収縮を促すように働き、このような状態が続くと心臓機能が低下しやすくなります

ストレスから 心臓病を発症しやすいタイプの人は、

 

  • 一定の行動パターンがある
  • 仕事熱心で凡帳面
  • 負けず嫌い

 

などの特徴がある方で、過度のストレスにさらされがちです。

そのため

 

  • 過食
  • 飲酒
  • 喫煙
  • 不眠

 

に向かいやすく、心臓病を発症するリスクも高くなっているのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は過度のストレスが私たちの身体に与える影響についてご説明しました。

そのストレスは「解消しよう!」と思ってすぐに解消できるものではありません。

以前私たちの記事でストレスを効率的に解消する方法を照会させていただきましたので、そちらを参考に対応してみつつ、

 

「どうしても自分だけではストレスに対処できない!」

 

と思った方は精神科や心療内科を受診してみてください。

きっと皆さんの心が軽くなることでしょう。

【疲れが取れない人は要注意!!ストレス疲れから復活する方法】


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【参考文献】

  1. 片桐一元, 倉橋理絵子, 波多野豊. 急性ストレスによる皮膚バリア機能障害. 皮膚の科学. 2009;8(Suppl. 12):B690-4.
  2. Kirschbaum C, Prussner JC, Stone AA, Federenko I, Gaab J, Lintz D, Schommer N, Hellhammer DH. Persistent high cortisol responses to repeated psychological stress in a subpopulation of healthy men. Psychosomatic medicine. 1995 Sep 1;57(5):468-74.
  3. Barton BA, Schreck CB, Barton LD. Effects of chronic cortisol administration and daily acute stress on growth, physiological conditions, and stress responses in juvenile rainbow trout. Diseases of aquatic organisms. 1987 Jul 30;2(3):173-85.
  4. Rosmond R, Dallman MF, Björntorp P. Stress-related cortisol secretion in men: relationships with abdominal obesity and endocrine, metabolic and hemodynamic abnormalities. The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism. 1998 Jun 1;83(6):1853-9.
  5. 村谷博美. 職場ストレスと心血管病発症リスク. 人間科学. 2019;1:96-103. 

【監修医師】

  1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
  2. 小山翔平: 整形外科専門医