意外と知られてない身近な依存症5選

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「依存症」と聞くと怖いですよね…?

しかし、

 

  • アルコール依存
  • タバコ依存
  • 薬物依存

 

など、何処か遠い話のように感じていませんか?

今回は、意外と身近にある依存症について5つお伝えします。

 

  1. ガジェット依存症
  2. ブランケット症候群 (ライナス症候群)
  3. 課金依存症 (コンコルド症候群)
  4. 伊達マスク依存症
  5. コーラ依存症(砂糖依存症)
  6. まとめ

 

ガジェット依存症

動画や音楽の再生、友人とのコミュニケーションなど、色々なことができて便利なスマートフォン。

利便性が高いゆえに近年、スマホを代表に、ガジェットに依存する人が増えています。

 

ガジェット依存症心身ともに悪影響を及ぼすといわれており、早めの対策が必要です。

ガジェット依存症は、ゲーム依存症のようにスマホゲームや動画閲覧などにハマるだけが原因ではありません。

LINEなどのメッセージが来た時に「すぐに返信しなければならない」という強迫観念も原因の1つとされます。

スマホがコミュニケーションツールであるため「相手を待たせてはいけない!」という意識からスマホを手放せない状況が生まれ、その結果ガジェット依存症に陥るのです。

 

ガジェット依存は身体や心に様々な影響を及ぼす恐れがあります。

身体面では、

 

  • 不眠症
  • 視力低下
  • 肩こり
  • ストレートネック

 

が指摘されます。

実は、ストレートネックスマホ首とも呼ばれ、頚椎の湾曲角度が30度以下になり身体が歪んでいる症状の1つなのです。

 

精神面では

 

  • イライラ
  • 不安
  • 無感情
  • 無表情
  • 攻撃的になる

 

などが挙げられています。

 

一般的に依存症というものは自覚がない人が多いですが、ガジェット依存に関しては現代人の7割が自覚しているといわれています。

しかしスマホは日常生活において欠かせないアイテムであるため、簡単にスマホ断ちができず、自覚があってもやめられないという状態に陥っているのです。

    ブランケット症候群 (ライナス症候群)

    皆さんは「ブランケット症候群」という言葉を聞いたことはありますか? 

    スヌーピーで有名な漫画『ピーナッツ』に出てくるライナスがいつも同じ毛布をいつも持っているように、特定の同じアイテムをずっと持ち続ける行動を取ることを指します。

    ブランケットに限らず、

     

    • タオル
    • ぬいぐるみ
    • キーホルダー

     

    など特定のアイテムを肌身離さず持ち歩く行動をブランケット症候群と呼びます。

    これらの「お気に入り」を手放すと極度な不安に襲われることなどから、「ブランケット症候群」を、ある種の病気と考える人もいるようですが、これはあくまで「状態」を示した言葉であるようです。

    一般的にいわれる発達障害とも異なるといわれます。

     

    ブランケット症候群は、幼い子どもに生じることが多いようです。

    赤ちゃんのときはいつもお母さんが一緒で「お母さんが離れると泣き、お母さんがそばにいると落ち着く」という子が多いですが、大きくなるにつれて少しずつ自立心が芽生えてきます。

    そのようにお母さんが徐々に離れていく中で、お母さんの代わりに安心できるアイテムを見つけることがブランケット症候群につながることもあるようです。

     

    実は子供だけではなく大人にもブランケット症候群の患者はおります。

    テレビで芸能人が

     

    「私、ぬいぐるみが一緒じゃないとダメなんです」

     

    なんて話しているのもたまに聞きますし、同じタオルをずっと持ち続けているなんていう人も周りにいるのではないでしょうか。

    大人でもたくさんいると推定されるので、「自分がそうかも」と思っても気に病む必要はありません。

    大人の場合、最も大きな原因として考えられるのは過度のストレスです。

    ストレスが負担になり、何かに頼りたいという心理が強く働いている状態のようです。

    また、子供のころの愛情不足も原因として考えられています。

    先ほど紹介したガジェット症候群の様に現代社会において、スマホが手放せないという人も多いです。

     

    スマホを四六時中操作していないと落ち着かない…

     

    実はこれもブランケット症候群のひとつと考えられ、我々の生活には様々な依存症が隠れていることがわかります。

    課金依存症 (コンコルド症候群)

    タイトルには課金依存症という表現をしましたが、正式には「ゲーム障害」という呼称で、2019年5月WHO(世界保健機関)ゲームに依存してしまう病気として認定しました。

    課金ゲームへの依存度は費やした課金額と比例して高くなっていきます。

    お金を使えば使うほど「やめたらもったいない」という意識が芽生えます。

    この意識は課金額に比例するので、やがて強い依存として心の中に残ります。

     

    よく「ソシャゲはやめたら何も残らない」といわれますが、それはこの費やしたお金を指しているものであり「ソシャゲはやめたら費やしたお金は返ってこない」と言い換えた方が良いでしょう。

    「ソシャゲの思い出」として記憶に残るかもしれませんが、果たしてそれは課金した額に見合った内容なのかどうか頭の中で天秤にかけてみましょう。

     

    ”ガチャが楽しすぎる”ということも依存に関わっています。

    「ゲームそのものよりもガチャが楽しい」ということに心当たりはないでしょうか?

    ガチャは運が良ければ無料でゲーム内容を優位にすることが可能です。

    そのため、目的のものが出ないと「次は出るかも?」という心理状態が働き意地になって次から次へとガチャをし続けて目的のものを手に入れようとしてしまいます。

    そして目的のものを苦労して手に入れたレアアイテムが、何よりもガチャの魅力であり落とし穴になるのです。

    TwitterなどのSNSゲーム内コミュニティと連携して、ガチャ結果を投稿することにより周囲よりも優位に立とうとする傾向が多くみられます。

    またゲーム自体はやっていないのにガチャをするためにログインをしている、いわゆる「ログイン勢」もいわゆる依存症の症状のひとつです。

     

    これらの依存は俗に「コンコルド症候群」と呼ばれています。

    コンコルド症候群は超音速旅客機・コンコルドの商業的失敗に由来する俗語です。

    コントルドは多額の投資を行い、超音速旅客機として開発を進められましたが、なかなか利益を生むことができませんでした。

    しかし、開発会社はこれまで投資してきたお金のことを思い返すと「開発を中断する」という決断ができなかったのです。

    その結果、成功の見込みのない投資をし続けることで負債は膨れ上がり、最後の最後にコンコルドの計画は破綻してしまったのです。

    「コンコルドの誤り」「コンコルド錯誤」などという別もあり、また一般には「埋没費用(サンクコスト)」とも呼ばれています。

    金銭的・時間的・そして精神的に多額の投資を行った事案に対し、それが損失であることが判明したにも関わらず、それまでの投資を惜しみ、さらに投資を続け損失を拡大してしまう事を指します。

    日本では三菱が国産旅客機の事業を進めておりましたが、コロナの影響もあり開発を凍結しました。

    この決断は、ある意味で重症のコンコルド症候群に陥る前に下した英断だったのかもしれません…

    伊達マスク依存症

    伊達マスク症候群とは、常にマスクをしていないと不安になり、外すと落ち着かなくなる病気です。 

     

    本来のマスクの目的として、感染症の方などの飛沫を防止する役目があります。

    しかし、自分への感染防止には隙間が有るために限界があります。

    それを防ぐため「N95 マスク」 という飛沫・細菌を吸い込まない為のマスクがあり、規格も厳しく、結核患者などの治療に従事する医療従事者用です。

     

    一方、「伊達マスク」は、「だてメガネ」のように容姿を隠す目的があり、顔の大半を隠すことができます。

    それによって、自分をさらけ出すことからのストレスを軽減する一種の防御反応としてのマスクがあると考えられます。

    だてメガネとは違い、不安な気持ちを抑えたり、気持ちの表情が現れないようにする目的が多いです。

    そして、この背景には自分が守られているような気持他人に気を遣う必要がなくなるといった排他的感情を伴います。

    身体的なコンプレックスを隠すためでもありますが、「会話が苦手」「表現が下手」などという方が、精神的な他人との接触を避けるためという目的があるとされます。

     そして、常にマスクをしていないと落ち着かなく、睡眠・入浴・食事以外はマスクを外せないとなると「伊達マスク依存症」と言えます

    統計的には20歳代に多いですが、男性は年齢とともに減少するのに対し、 女性は40歳台に再び上昇することがわかっています。

     

    解決するには、自分自身を認めて肯定していくことです。

    自分が全員に好かれる必要はないのです。

    少しずつ焦らず時間をかけてマスクをしない時間を増やしていきましょう。

    コーラ依存症(砂糖依存症)

    コーラに代表される砂糖を大量に含んだ飲料にも実は依存があることをご存知でしたでしょうか?

    糖分を摂取しすぎると、実は違法薬物と似たような依存症が出ることが知られているのです。

    具体的には

     

    1. アルコールやコカイン、そのほかの麻薬中毒と同様、脳内にドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質の放出を促してしまう
    2. 悪影響をもたらすことがわかっていて、やめたいにもかかわらず衝動的に摂取してしまう
    3. 糖分摂取をやめたときに、震えや冷や汗などの禁断症状が起こる

     

    などの特徴が報告されています。

     

    では一度やめられなくなった砂糖を断つにはどうしたらいいでしょう?

    砂糖依存の要因は身体と心の両方に根ざしているため、物理的なアプローチと心理的なアプローチが必要になります。

    その方法をいくつかご紹介しましょう。

    家の中に糖分の含んだ食べ物を置かない

    まずはこれです。

    ついつい口にしてしまう恐れがあるものは身の回りに置かないようにしましょう。

      自然でヘルシーな食品を十分に摂取する

      甘いものが食べたくなったら、果物、やドライフルーツなどの自然食品のおやつを食べるようにしましょう。

      砂糖単体とは異なり依存が少ないと言われています。

      またイスティー炭酸入りミネラルウォーターなどで口の中を刺激することも砂糖を摂取したい欲求を抑えるのに有効です。

      いったん砂糖の摂取を絶ってしまえば、味蕾もより繊細になり、自然食品の味もこれまでより甘く感じられ、満足感を得られるようになります。

        規則正しい食生活を心がける

        規則正しい食生活とは、栄養のバランスが整った食事を心がけることです。

        糖質、タンパク質、脂質のバランスが取れた食事を意識することで、1日を通して血糖値を安定させられるので、甘いものへの衝動を抑えることができます。

        また、食物繊維の多い食事も糖分に対する欲求を抑えるのに有効です。

        まとめ

        いかがでしたでしょうか?

        今回は意外と身近に存在する依存症について解説しました。

        ガジェット依存やコーラ依存など、監修医師もドキッとする依存症が多くございます。

        皆様も気を付けお過ごしいただきながら、「抜け出せないかも…」と思ったら最寄りの精神科の先生にご相談ください。

        専門的で安心できるアドバイスをくれると思います。

         

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          【参考文献】

          1. https://dime.jp/genre/574487/
          2. The Linus Syndrome Kloman, H Felix.Risk Management; New York 巻 35, 号 11,  (Nov 1988): 30.
          3. https://edition.cnn.com/2018/06/18/health/video-game-disorder-who/index.html
          4. 渡辺登. マスク依存. ストレス科学研究. 2018;33:15-20.
          5. Increasing Chocolate’s Sugar Content Enhances Its Psychoactive Effects and Intake 

          【監修医師】

          1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
          2. 小山翔平: 整形外科専門医