「大麻」とは何か?-我々がいま考えるべきマジメな使い方

Meidivery


今回は、しばしばメディアでも取り上げられる大麻についてその有害作用や、共有すべき大麻に対する認識について科学論文を元にお話ししします。

皆さんはテレビやラジオなどのメディアで大麻について聞いたことはありますか?

違法であるということは知っているけど医療用大麻って言葉も出たりしてよく分からない、という方もいらっしゃると思います。

今回はそんな大麻について

 

  • 大麻はなぜ規制されているか
  • 大麻の恐ろしい有害事象
  • 大麻の治療目的の使用に関する研究の最新報告

 

以上の3点をお伝えします。

はじめに注意点としてお伝えしますが、大麻は使用はもちろん、特定の人物以外はその所持自体が大麻取締法によって禁じられているものです。

大麻を所持、使用することの恐ろしさをしっかりと覚えて、決して近づかせないようにしてください。

 

  1. 大麻が規制されている本当の理由
  2. 大麻の有害事象とは
  3. 大麻の治療目的の使用とは
  4. 今、大麻に対して我々が持つべき意見とは

 

大麻が規制されている本当の理由

大麻はなぜ規制されているのでしょうか?

それは、大麻のが持つ依存性や中毒性により麻薬に指定されるためであります。

特に、最近の大麻は「品種改良」によって、THCの含有量が増えているものがあり、危険性が高まっていると言われています。

大麻に関しては、「タバコよりも害が少ない」という誤解を聞いたことがあるかもしれません。

しかし、そもそも、タバコ自体が害の大きな依存性薬物です。有害作用が異なるタバコと比較することは意味がないのです。

大麻の有害事象とは

大麻の有害作用については世界保健機関(WHO)は、急性の有害事象と慢性の有害事象を報告しています。

急性の有害事象としては、認知機能の障害(学習、記憶など)、精神運動機能の障害(動作の調整、注意力など)が挙げられています。

そして慢性の有害事象としては、これら認知機能の永続的で深刻な障害、や依存症、精神病の悪化、呼吸器疾患、妊婦から胎児への障害、発がんなどがあります。

大麻にはこのような有害事象があるだけではなく、依存性もあるため、反復して使用することが多いです。そのため急性のみならず慢性の有害事象へと進展してしまう例が少なくありません。

大麻の治療目的の使用とは

一方で大麻を医療用に使用することを主張する声も聞かれます。

これらの主張は、2019年のAmerican Journal of Psychiatryに掲載された最近の研究に基づいていると考えられます。大麻に含まれる物質の一つ、カンナビジオール(CBD)の短期の摂取により、オピオイド使用障害、とりわけヘロイン中毒から立ち直ろうとしている断薬中の人が経験する誘発性渇望や不安を軽減させたという趣旨の論文です。

そのほかにも末期がんの疼痛などを抑制する作用があったり、難病である多発性硬化症やクローン病、HIV感染症などへのさまざまな効果も報告されています。

このように大麻が一部の疾患に対して治療効果があること、そして確実なエビデンスが出てきていることから、医療目的での大麻の使用を認める国は、ヨーロッパを中心に増加していることは事実です。

今、大麻に対して我々が持つべき意見とは

しかし我々がここで強調したいことは

「大麻が治療薬として認められているから、普通に使用しても本当は大丈夫」

と誤解して欲しくはないからです。

ある女性は「歯が痛くて使ってしまった。医療大麻の効果を知っていたので、つい使ってしまった」とテレビで発言されていました。

言うまでもないことですが、歯が痛くて大麻を使うのは医療目的でありません。

歯が痛ければ歯医者に行き、適切な治療を受け、適切な鎮痛薬を使用しなければなりません。

このような大麻の使い方は単なる遊び目的の使用に他ならず、日本社会が許すことはありません。

大麻には確かな有害性、依存性が存在します。それは時に自分だけでなく社会に対して多大な迷惑をかけることにつながります。

アメリカでは一部地域で大麻を吸引したのちに車を運転し意識を失い、

人を跳ねて死亡させた、という事件が急増しています。

いっときの快楽のために薬物に手を染め、他人の命を奪うなど許される行為ではありません。

このブログを読んでいただいて

大麻の怖さというものを、少しでも伝えられていれば、幸いです。

違法薬物は

 

  • 持たない
  • やらない
  • 近よらない

 

を徹底しましょう!

【監修医師】

  1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
  2. 小山翔平: 整形外科専門医