世界の猛毒な虫5選

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今回は、世界の猛毒な虫たちを5種類、ご紹介します!

世界には医者の私たちを悩ます、いやーな毒を持つ生物がたくさんおります。

そんなこわい毒をもつ生物に注目していきましょう!

 

  1. オオスズメバチ
  2. サザン・フランネル・モス
  3. アリゾナ・バーク・スコーピオン
  4. クロゴケグモ
  5. オオベッコウバチ
  6. まとめ

 

オオスズメバチ

日本でも、テレビなどで危険な虫として取り上げられるのがこのオオスズメバチです。

その凶暴性はとても恐ろしく、2回刺されると命に関わることもあり、走馬灯見るひともいるみたいです。

アナフィラキシーショックによって命を落とす人も毎年出ています

 

エピペンなどを持っている場合は、一時的にアナフィラキシーショックの症状を緩和することができます。

エピペンとは、アナフィラキシーがあらわれたときに使用して、医師の治療を受けるまでの間、症状の進行を一時的に緩和してショックを防ぐための補助治療剤であり、アドレナリンの自己注射薬です。

あくまで、補助的な役割を果たすだけに過ぎないので、すぐに病院での手当てが必要になります。

アドレナリンを筋肉に注射する他、アレルギー反応を抑えるため抗ヒスタミン剤副腎皮質ホルモン剤いわゆるステロイドの投与が必要となります。

サザン・フランネル・モス

一見すると毛並みの良い動物のような姿をしていますが、れっきとした蛾の幼虫で、猫の様な毛並みを持つことから

 

「プス・キャタピラー、猫毛虫(ねこけむし)」

 

なんて言われたりしています。

成虫もふさふさでとっても綺麗な姿をしています。

このふさふさな毛は実は全て毒針で、不用意に触ってしまうと格子状の刺し傷が出来てしまい、皮膚を焼かれたかのような痛みを引き起こします。

また、その痛みは骨折目の打撲に似ているといわれています。

それ以外にも、

 

  • 頭痛
  • 発熱
  • 嘔吐(おうと)
  • 頻脈(ひんみゃく)
  • けいれん

 

などの症状が起こることもあり、適切に治療しなければ致命的にもなります。

実際に右足がこの毒針の餌食になった女性曰く、

 

「焼けた刃物がふくらはぎの外側を貫通したようだった」

 

とのことです。

棘(とげ)からの毒は、最初の接触から数時間以内に治療するのが最善です。

棘がある場合は、応急処置のためにセロハンテープを使用して棘を除去する必要があると言われています。

また有効性が完全に示されているわけではありませんが、

 

  • アイスパック
  • 経口(けいこう)の抗ヒスタミン薬
  • 重曹(じゅうそう)
  • ヒドロコルチゾンクリーム
  • コンフリー植物の茎(くき)の汁
  • カラミンローション

 

などが有効であったという報告もあります。

同じように日本にいる毛虫に刺されて皮膚にトゲが刺さってしまった場合、同じような対処が有効になることもありますし、少なくとも症状を悪化させることはありませんので、まずは応急処置として行ってみてください。

アリゾナ・バーク・スコーピオン

音を立てずに静かに忍び寄り、グサッと刺す

名前の通りアメリカアリゾナに生息していて見た目もとっても怖いアリゾナ・バーク・スコーピオンは、その毒もとっても強いです。

他のサソリは実はそんなに毒性も強くなく刺されてもちょっと腫れるぐらいで済むのがほとんどですが、アリゾナ・バーク・スコーピオンにはそんな優しさはありません。

刺された瞬間、激しい痛みや腫れしびれ泡を吹くほどのけいれんに見舞われ、最悪の場合、命を落とすほどのダメージをくらいかねないです。

とはいえ、致死率が高くなるのは

 

  • 幼児
  • 老人
  • サソリに対する重篤なアレルギーを持つ人

 

などで、サソリに刺されたからといって、必ず死ぬわけではありません

クロゴケグモ

英名を「ブラックウィドウ、黒い未亡人」という何とも気品のある虫をご紹介します。

どこかダークな雰囲気をただよわせるクロゴケグモですが、意外にも普段はかなり大人しいです。

もし、その毒を体験してみたかったら、このクモを怒らせる必要があります。

しかし実際に噛まれてしまうと、人間は末代まで苦しみ続けることになるのではないか?といわれるほどの苦痛を味わいます。

その毒はクモの中でも最強クラスで、ガラガラヘビの15倍もの毒性を持つと言われており、非常に恐れられています。

一噛みであってもその毒はすぐに身体中を巡り、帰らぬ人となるでしょう。

人がかまれると、

 

  • 筋肉痛
  • 吐き気
  • 呼吸困難
  • 横隔膜麻痺による呼吸停止

 

が生じるといわれています。

とはいえ、致命傷になり得るのは

 

  • 幼児
  • 老人
  • 体力的に弱い人

 

たちで、死亡するケースはその中でも極めてまれであるといわれています。

オオベッコウバチ

英名を「タランチュラホーク」と言うこの虫は、名前の通りタランチュラを狩り、卵を産みつけるとっても危険な虫です。

意外にも、このハチに刺された人は、死ぬことは出来ません

文字通り生き地獄を味わいます

研究者の中にはとっても面白い方がいて、わざとこのオオベッコウバチに刺されてその痛みを記録した人がいます。

そして、それぞれの痛みの度合いを、ハチに刺される痛みを指数化した「シュミット刺突疼痛指数(Schmidt Sting Pain Index)」を使って1~4段階に分類して客観的な数値に表現しています。

オオベッコウバチはその中でも「4」に相当し、万が一刺されたら医師には「横になって悲鳴を上げように」と言われます。

激痛が我慢できずに動き回ると、さらに苦痛が増す恐れがあるためです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

鬼滅の刃の「胡蝶しのぶ」ほどではありませんが、みんなとっても強い毒を持っているんです。

触らぬ蟲にたたりなしです。

ありがとうございました。

【参考文献】

  1. http://karapaia.com/archives/52283662.html
  2. https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/10/post-94704_1.php
  3. Hossler, Eric W. (2009). "Caterpillars and moths". Dermatologic Therapy. 22 (4): 353–366
  4. Eagleman, David M. (2007). "Envenomation by the asp caterpillar (Megalopyge opercularis)". Clinical Toxicology. 46 (3): 201–205.
  5. https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20141218/429078/
  6. Smith ML. Honey bee sting pain index by body location. PeerJ. 2014 Apr 3;2:e338.

【監修医師】

  1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
  2. 小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/