【金属アレルギー】症状や検査、自己対処方法、病院での治療法を紹介!【医師監修】

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「ピアスで耳がかゆくなる」
「ネックレスで首が赤くただれる」
「手のひらの荒れがなかなか治らない」

このような症状が見られる場合、金属アレルギーの可能性があります。金属アレルギーは日本人の10人に1人が発症しているといわれるほど一般的な皮膚疾患で、大人になってから発症する人も大勢います。そこで今回は、金属アレルギーの症状や原因、病院での治療方法や自分でできる対処方法などについてお伝えします。

こんにちは、メディバリー大学病院です。
今回は、「金属アレルギーの原因と対処法」についてお伝えします。
このブログでは医師監修の元で病気や健康について発信しています。興味をもたれた方はブックマークをしていただけると嬉しいです。

 

    1. 【金属アレルギーの種類】
    2. 【金属アレルギーの症状】
    3. 【金属アレルギーは遺伝?】
    4. 【接触性皮膚炎の発症要因】 
      • 1、金属製アクセサリーの装着
      • 2、汗をかいた状態での金属製品の装着
      • 3、タトゥーやアートメイク
      • Ⅰ、銀歯などの歯科金属
      • Ⅱ、食品に含まれる金属
    5. 【金属アレルギーの検査方法】 
    6. 【金属アレルギーの治療方法】
    7. 【金属アレルギーへの自己対処方法】
    8. まとめ

     

    【金属アレルギーの種類】

    金属アレルギーは、その名の通り金属に触れたりすることが原因となって皮膚などがただれたりする病気です。ピアスやイヤリング、ネックレスといった普段から身につけるアクセサリーですが、着用した際に汗をかくことで金属部分が溶けてイオン化して、皮膚のタンパク質と化学反応を起こして別のタンパク質に変容してしまいます。このタンパク質を体が異物と判断することで、アレルギー症状を引き起こす。これが金属アレルギーです。
    主な症状としては金属が触れていた部分やその周りが赤くなったり、同時に痒みを感じたりします。このような状態を皮膚科では「接触皮膚炎」と呼んでいます。ただし、全ての金属アレルギーがアクセサリーなどの金属が触れたことで引き起こされるというわけではありません。
    歯科治療で使われる銀歯(歯科金属)や、食事で接種する食べ物の中に含まれる少量の金属が体内に取り込まれることで起こる金属アレルギーもあり、この場合は「全身生金属皮膚炎」という診断になります。

    【金属アレルギーの症状】

    金属アレルギーの症状には手や足に水疱ができたり、ひどい場合には膿が溜まったりする場合もあり、アクセサリーなどを普段身に付けていない方にこういった症状がみられた場合には、「検査の結果、実は全身性金属皮膚炎が原因だった」と判明するケースもみられます。
    「今使っている食器用洗剤が合わないくて手荒れが治らない」、あるいは「手や足に小さい水膨れの様なものが出て痒い」といった症状が長引いている場合は、全身性金属皮膚炎に原因があるかもしれませんので、そういった方は一度皮膚科で詳しく調べてもらうことをお勧めします。

    【金属アレルギーは遺伝?】

    現在の研究では金属アレルギーは遺伝するものであるという指摘はありません。また他のアレルギー症状との関連性も低いと考えられています。そのため「近親者が金属アレルギーであった場合」、あるいは「ご自身が花粉症や食べ物などのアレルギーがあった場合」であっても、それが理由で金属アレルギーになりやすいという可能性は低いといえます。金属アレルギーは後天的に発生すると考えられておりますので、要因を避けることでアレルギーを発生しにくくすることも可能です。そのためまずはどういった要因がアレルギー症状を発生しすくさせるのか、一つ一つ抑えていきましょう。

    【接触性皮膚炎の発症要因】

    1、金属製アクセサリーの装着

    まず第一に金属製のアクセサリーを頻繁に装着する方は、金属アレルギーを発症しやすくなります。症状は人それぞれですが、ネックレスやピアス、あるいは結婚指輪などを装着している時に皮膚が痒くなったり、外しでも赤みがひかないという場合にはまずアクセサリーを外しておきましょう。

    2、汗をかいた状態での金属製品の装着

    先ほども説明いたしましたが、アクセサリーなどの金属の中には、皮膚表面の汗によって金属が溶け、イオン化するものがあります。それによってアレルギー反応を引き起こしてしまう可能性が高くなりますので、暑い時期やスポーツをする際は、できるだけアクセサリーを身に付けないようにしたほうがいいでしょう。

    3、タトゥーやアートメイク

    日本ではまだ限定的な情報になってしまいますが、タトゥーや眉毛などのアートメイクをする際、使用されるインクには金属が含まれている場合があります。その場合金属を身につけるのではなく体内に取り入れる形になりますので、これをきっかけとして金属アレルギー症状が出てしまうことがあります。また余談ですが、インクに鉄分などが含まれている場合、MRIなどの検査機器の使用ができなくなることもありますので、もしタトゥーやアートメイクをされる際には、使用されるインクに注意が必要です。

    また、特に全身性金属皮膚炎を発症しやすくなる要因としては

    Ⅰ、銀歯などの歯科金属

    「歯の治療をして銀歯を入れてから金属アレルギーになった」という方もいます。金属が唾液で溶けてイオン化し、体内に吸収されることが原因と考えられています。

    Ⅱ、食品に含まれる金属

    食品の中には微量の金属成分が含まれています。このような食品を過剰に摂取すると、人によってはアレルギーを起こすことがあります。アレルギーを発症しやすい金属を多く含む食品は、以下の表を参照してください。


    【金属アレルギーの検査方法】

    ここまでで、もしかしたら金属アレルギーかも、と思った方は、ぜひ検査を受けてください。
    金属アレルギーを放置していますと、一部分だけであった炎症が次第に全身に広がってしまう場合もありますので、ご注意ください。検査は非常に簡単です。パッチテストユニットというものを使用して、いくつかの試薬を背中に貼り付けます。その後48時間貼り付けたままにした後、皮膚の状態を確認して、アレルギーの有無を判断します。そこでアレルギー反応が出た場合には追加で検査を行いますが、体に大きな負担を強いるものではありません。

    【金属アレルギーの治療方法】

    パッチテストを経てアレルギー反応の対象となる物質が判明したのち、皮膚科ではまず生活指導を行います。生活のどの場面でその金属に接触しやすいかなど、専門家でなければ持ち得ない知識というのがありますので、食事指導も含めて詳しく教えて貰えます。また赤みやかゆみといった症状がひどい場合には、ステロイド系の塗り薬や抗ヒスタミン剤などでの薬による治療も行います。

    【金属アレルギーへの自己対処方法】

    冒頭でもお伝えしましたが、金属アレルギーは特定の金属に触れたり体内に取り入れたりすることが原因となって起こる病気です。それに対処するためには、日頃から注意して対象となる金属から距離を取ることが重要になってきます。日常生活のなかでできることをいくつかまとめましたので、参考にしてみてください。

    ①汗をかきやすいときはアクセサリーをつけない
    ②金やチタン、プラチナなどの金属アレルギーになりにくい素材のアクセサリーを選ぶ(メッキ部分のみが金やプラチナという場合には注意が必要)
    ③洋服や小物に使われている金属に気をつける
    ④革製品を地肌につけない(はなめし剤でクロム金属液が使用されているため)
    ⑤タトゥーやアートメイクを避ける
    ⑥金属を多く含む食べものを避ける
    ⑦銀歯などの歯科金属を見直す

    上記は一例ですが、これらに気をつければ金属アレルギーにならない、ということでは決してありません。もし肌に異常があると感じたら、早いうちに皮膚科を受診しましょう。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか?今回は身近に起こる金属アレルギーの症状とその原因、ご自身でできる簡単な対処法についてお話ししました。
    原因の分からない蕁麻疹や皮膚の痒みが意外にも金属アレルギーが原因だった!という人は少なくありません。
    お化粧やアクセサリーをよく身につける女性で皮膚の痒みや蕁麻疹に悩んでる方は金属アレルギーの可能性も頭に入れて皮膚科への受診を検討してみて下さい。
    皆さんの肌の悩みの解決の一助になれば幸いです。

    メディバリー大学病院では、コメント欄で記事にして欲しい内容も募集しています。健康や原因不明の症状で悩んでいる事があれば、
    ぜひ、コメント欄でお知らせください。
    この記事がためになった、面白いと思った方は、高評価とブックマークをしていただけますと、今後の活動の励みになります!最後までご覧になっていただきありがとうございました。

    【参考文献】

    日本皮膚科学会:http://plaza.umin.ac.jp/~jocd/index.html

    ドクターサロン57巻8月号「全身性金属アレルギー」
    著 : 藤沢市民病院皮膚科診療部長 高橋 一夫

    【監修医師】

    1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
    2. 小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/

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