【放置厳禁】肝硬変の見逃されがちな症状6選【医師監修】

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「お酒好き」
「高血圧」
「肥満」
「むくみやすい」
これらのキーワードを聞いて「自分は当てはまるかも?」と思った方は今回の記事をぜひ見ていただきたいです。
今回は症状が表には現れにくく自覚しづらいうえに、いつの間にか進行している肝硬変の、症状や原因、予防法についてお話させていただきます。この病気を未然に防ぐためにもぜひご覧いただければと思います。

こんにちは、メディバリー大学病院です。このブログでは医師監修の元で病気や健康について発信しています。興味をもたれた方はブックマークをしていただけると嬉しいです。

 

  1. 《肝硬変ってどんな病気?》
  2. 《肝硬変の症状》
  3. 《肝硬変の原因》
  4. 《早期発見のポイント》
  5. 《肝硬変予防の基礎知識》
  6. まとめ

 

《肝硬変ってどんな病気?》

まず肝硬変という病気ですが、読んで字のごとく「肝臓がカチカチに硬く変化してしまい、肝臓の働きが悪くなってしまう」という病気です。肝臓の病気は色々ありますが、慢性的な肝臓の炎症が治らずに長期化してしまうと、最終的に肝硬変になってしまいます。肝臓はそもそも、おおまかに4つの機能があります。

1つめに、食事で摂取した栄養をエネルギーに変える「代謝機能」

2つめ、アルコールや薬などを無害なものにする「解毒作用」

3つめ、脳や身体に必要な「エネルギーの貯蔵」

4つめ、脂肪を消化するために必要な「胆汁の生成」です。

肝臓の中の血液循環がうまくいかなくなり、これらの機能が正常に働かなくなってしまうと身体に異常をきたします。とはいえ、この肝硬変、一番厄介なのが「自覚症状がほとんどない」ということなんです。肝臓は「沈黙の臓器」と言われるのを聞いたことはありますでしょうか?これがその所以(ゆえん)です。肝臓は辛抱強いので、自分が限界なことに気付かず、あなたにサインを出すこともなく、無理して頑張り続けてしまいます。なぜ自覚症状がないかというと、初期段階で生き残ったほかの肝細胞が代替機能を果たしてしまうためです。

《肝硬変の症状》


肝硬変の症状として、

食欲不振
下痢
腹水(ふくすい)
黄疸(おうだん)
むくみ
手のふるえ

などの症状が現れることがあります。ただ、これらの症状を自分で把握したとしても「肝硬変になった!」とは考えませんよね?「ちょっとした身体の不調かな?」と見過ごしてしまうのがが肝硬変の怖いところです。このように「いつのまにか肝硬変になっていた…」ということにならないための「早期発見のポイント」をお伝えしたいと思います。ですが、その前にまずは原因から先にお話させていただきます。

《肝硬変の原因》

肝硬変とひとまとめに言われてしまうことも多いのですが、肝硬変はその前の段階として肝炎を起こします。その肝炎は原因となる要因から複数の種類に分類されていて、

・ウイルス性肝炎
・アルコール性肝炎
・自己免疫性肝炎

というように、原因によって呼び名が異なります。一般的にアルコールを多く飲むことが肝硬変の原因と思っている方も多いとは思いますが、実は「C型肝炎ウイルス」の感染によって肝硬変となるケースが非常に多いことも確認されているため「私はアルコールを飲まないから肝臓に問題はない!」と思い込むのは厳禁です!
またNAFLD(ナフルド)と呼ばれる「非アルコール性脂肪性肝疾患」という病態があります。これはアルコールを飲んでいなくても脂肪肝になってしまうというものです。そのため先程ご紹介したように、ちょっとした体調不良が長続きする場合には、いくらアルコールを飲んでいなくとも肝臓に異変をきたしている可能性もあるため注意が必要です。
さらに、ご存知の方も多いとは思いますが、ウイルス性肝炎は肝臓がんのリスクを高めます。特にC型肝炎ウイルスの場合には、1年あたり罹患者の7~8%が肝臓がんになってしまうと言われています。そのため予防はもちろんのこと、罹患した場合の早期発見も重要なポイントとなってきますので、そちらもご紹介します。

《早期発見のポイント》

まずはリスクの確認です。肝硬変の原因は簡単に分けると「生活習慣」「血液感染」の二つに分けられます。
生活習慣ではこれまでお話したように、お酒が原因になることが多いのが事実です。1日に日本酒換算で3合以上飲むという方は要注意です。
血液感染では、鍼治療や刺青・タトゥー・ピアスといった体に傷をつける道具を不衛生な状態で使用していたことが原因で感染する場合と、30年以上前の話にはなりますが輸血などによる感染の可能性があります。
上記は日常生活における一例で、先程も触れましたが、慢性的な肝臓疾患はかなり進行するまでは自覚症状がない、あるいは症状が下痢や食欲不信といった何気ない症状であることも多いため、なかなか気づけないことも多く、いざ検査してみると重症になっていた…ということも現実的に考えられます。これらに当てはまる方、または健康診断などで肝臓機能に指摘があった方など不安に思われる方は、まずは一度受診し検査してみることをお勧めいたします。

《肝硬変予防の基礎知識》

さまざまご紹介いたしましたが、もし現在肝臓に何らかの不安要素がある方は、何よりもまず「アルコールを控える」ことを実践しましょう。アルコール性肝障害と診断された方はもちろんですが、飲酒以外が原因の肝障害であっても禁酒は効果のある対策ですので、まずはお酒を控えてください。また日常の中でできる予防としては、血液・体液を介して感染する原因を学び、危険な行為を行わないことです。C型肝炎ウイルスやB型肝炎ウイルスは血液や体液を介して感染しますが、日常の中にも感染リスクとなる行動は潜んでいます。日常生活の中で起きうることとしては、

・歯ブラシ・剃刀など血液が付着している可能性があるものの共有
・他人の血液に直に触れる
・違法薬物などの接種で使用する注射器の共有
・不衛生、不潔な店舗場所での入れ墨、あるいはピアス
・避妊具(コンドーム)などを使用しない不特定者との性行為

といったことが考えられます。これらを回避・対策することは「常識的な社会生活」を心がけていればできることばかりですので、あえて危険な橋は渡ることは避けていきましょう。またB型肝炎ウイルスに関してはワクチンを接種することで予防が可能です。家族の中に感染してしまったかたがいて、免疫がない場合には早めに接種することをお勧めします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は病状が進行しないと症状が現れにくいとされる肝硬変についてお話ししました。「肝硬変=アルコール」という印象を持っている人が多いと思いますが、以外にも肥満や糖尿病、高血圧と密接な関係を保つ非アルコール性脂肪性肝炎、NASHが原因になることが知られてきました。そのためアルコールを飲まれる方はもちろん、普段の食生活が気になる方は注意をしてください。この記事がみなさんの健康改善に役立ちましたら幸いです。

メディバリー大学病院では、コメント欄で記事にして欲しい内容も募集しています。健康や原因不明の症状で悩んでいる事があれば、ぜひ、コメント欄でお知らせください。この記事がためになった、面白いと思った方は、高評価とブックマークをしていただけますと、今後の活動の励みになります!最後までご覧になっていただきありがとうございました。

【監修医師】

  1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
  2. 小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/

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