【男性必見】絶対に見逃してはいけない前立腺がんの症状と原因

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前立腺がんときくとどんな印象をお持ちになるでしょう?

 

「癌というだけで怖い…」

「かかったら死んでしまうんじゃないか…」

 

と考えてしまうことと思います。

しかし、前立腺がんはしっかりとした知識があれば安心して対処できる病気でもあるのです。

今回はそんな前立腺がんについてご紹介してまいります。

 

  1. がんの中における前立腺がん
  2. 前立腺がんについて
  3. 前立腺がんの症状
  4. 前立腺がんの原因
    1. 遺伝
    2. 食の欧米化
    3. 男性ホルモン
    4. 加齢
  5. 前立腺がんの予防
  6. まとめ

 

がんの中における前立腺がん

国立がん研究センターが行っている最新がん統計によると、2017年前立腺がんで亡くなった男性12,013人でした。

また、2014年前立腺がんと診断された男性73,764人となります。

前立腺がんの罹患数は胃がん、肺がん、大腸がんに次いで第4位となっています。

男性のがんによる死亡率を見ると、40歳代以上では胃がん、大腸がん、肝臓がんといった消化器系のがんが多くの割合を占めていますが、年齢が高くなるにつれてこの割合は減少し、70歳代以上では前立腺がんと肺がんによる死亡の割合が増えています

一方で、前立腺がんと診断されてから5年間生きていられる確率は比較的高いことが分かっています。

2006年から2008年にがんと診断された男性についての統計を見ると、がん全体での 5年間生きていられる確率は 59.1%でしたが、前立腺がんのみに限るとなんと 97.5%でした。

このように前立腺癌はすぐに亡くなるがんではなく、しっかりと診断・治療すれば長く生きられるがんなのです。

前立腺癌について

【前立腺の模式図】


前立腺男性の精液の一部をつくる栗の実の形をした臓器で、膀胱の下・直腸の前にあります

前立腺がんこの前立腺の細胞が何らかの原因で無秩序に増殖を繰り返す病気です。

前立腺がんは年齢とともに増加し、特に65歳以上の方に多く、80歳以上では20%前後(5人に1人)に前立腺がんが認められるともいわれています。

比較的がんの進行はゆっくりで、寿命に影響を及ぼさないと考えられる前立腺がんもあります。

しかし、中には比較的速く進行し、さまざまな症状や障害を引き起こすものもありますので注意が必要です。

進行とともにがんは大きくなり、また前立腺をおおっている膜(被膜)を破って、近くにある精のう・膀胱の一部などに広がっていく(浸潤)ものもあります。

 

がん細胞はリンパ液や血液の流れに乗って他の場所に移動し、そこで増殖することもあり、これを転移といいます。

前立腺がんは近くのリンパ節(リンパの関所のような場所)やに転移することが多く、さらに進行すると肺・肝臓などに転移することもあります。

前立腺癌の症状

早期から中期にかけての前立腺がんには特徴的な症状はなく、あるとしても前立腺肥大による排尿の障害(尿が出にくい、回数が多い、特に夜間の尿の回数が増える、尿が残っている感じがするなど)下腹部の不快感などです。

この症状は、初期症状として前立腺にしこりができることによって尿道が圧迫されて起こりうるものであるとされています。

その後がんが進行していくと膀胱や尿道などへの浸潤を認め、血尿排尿時の痛みなどの症状が見られることがあります。

また、前立腺がんは進行すると骨に転移しやすいため、腰痛など骨の検査を受けて発見されることもあります。

最近は症状がなくても人間ドッグなどで腫瘍マーカーの血液検査を受けて、前立腺特異抗原(PSA)が高値であることが指摘され専門医を受診される方が増えています。

前立腺がんは早期に発見すれば手術や放射線治療で治癒することが可能です。

また、比較的進行がゆっくりであることが多いため、かなり進行した場合でも適切に対処すれば長く通常の生活を続けることができます。

前立腺癌の原因

前立腺がんの決定的な原因は現在も不明とされているものの、いくつかのリスクファクターがあると言われていますので順にご紹介します。

遺伝

最も有力なリスクファクターが遺伝です。

第一度近親者(親子、兄弟)に1人でも前立腺癌にかかった方がいた場合、前立腺癌にかかる危険率は2倍になると言われています。

また、第一度近親者に2人以上前立腺癌にかかった方がいた場合、前立腺癌にかかる危険率は5~11倍と増加傾向であることが特徴です。

食の欧米化

次に考えられるのが、動物性脂質を多量に摂取することです。

中でも赤身肉乳製品の摂取との関連が指摘されています。

欧米人は日本人に比べて前立腺がんの罹患者が多いことから、食の欧米化が前立腺がんの原因となっているという説もあります。

男性ホルモン

さらに、前立腺がんは男性ホルモンへの依存性が高いことから、男性ホルモンは前立腺がんの発生に必須であると考えられています。

前立腺がんの治療として、男性ホルモンの影響を減らすために”男性ホルモンをつくる臓器でもある睾丸”を摘出する、いわゆる「去勢」を行うこともあります。

加齢

他にも、60歳以降で前立腺癌にかかる率が上昇することから加齢も前立腺がんのリスクファクターとして考えられています。

他のがんではリスクファクターとして挙げられる飲酒や喫煙の関連性は現在のところよくわかっておりません

前立腺癌の予防

日本では前立腺がんのにかかる確率が近年急速に増加しています。

その理由はいままでお伝えしたとおり、食生活にあるといわれています。

例えば、カロリーが高く、脂肪が多い、いわゆる欧米化した食事は前立腺がんのリスクを高めるとされています。

具体的には乳製品、肉などの動物性脂肪などです。

砂糖やカルシウムなども前立腺がんのリスクを高める食品であると考えられています。

 

一方、前立腺がんの予防に良いとされる食品は、

 

  • 豆類
  • 穀物
  • 緑茶
  • ビタミンA・C・D・E
  • βカロチンを含む野菜(ニンジンなど)
  • ブロッコリー
  • 小松菜などのアブラナ科の野菜
  • トマトなどリコピンを含む野菜

 

などです。

全体的には、動物性脂肪・塩分・乳製品を控え、野菜を多く摂るような、栄養バランスの良い食生活を心がけましょう。

また、適度な運動を習慣付けることで、前立腺がんの予防だけではなく、前立腺がんの治療を受けている方の進行を予防する効果が期待できます。

苦しい運動をする必要はなく、1日15分程度、普段よりもやや早めに歩くだけでも効果が期待できます。

前立腺がんは、食事や運動などで予防できる可能性のあるがんです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

前立腺がんは比較的安全な癌ではありますが、癌は癌です。

完全に予防することは困難でありますが、可能な範囲で食生活や運動習慣を見直し、輿望に努めましょう。

また定期的に検診を受けることで早期発見し、適切な早期治療を行うことが重要です。

アメリカではコンビニで前立腺癌を簡単に調べるための検査キット(PSA という腫瘍マーカーを検査するキット)が売られているといいます。

いずれそのキットを輸入し、使用方法などをレビューしたいと思いますので、前立腺癌が気になる皆さんはご一緒にお試しください。

しかし、日本ではまだ発売されておりませんし、「前立腺がんの定期検診」として定められた指針などもありません。

心配な症状があれば早めに医療機関を受診しましょう。

 

今回の記事は以上となります。

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【参考文献】

  1. 日本癌治療学会 がん診療ガイドライン 前立腺がん
  2. http://www.jsco-cpg.jp/guideline/26.html#I-cq06
  3. 国立がん研究センター がん情報サービス: 前立腺がん治療(https://ganjoho.jp/public/cancer/prostate/treatment.html)
  4. 国立がん研究センター がん情報サービス: 前立腺がん基礎知識(https://ganjoho.jp/public/cancer/prostate/index.html)
  5. 国立がん研究センター がん情報サービス: 前立腺がん治療(https://ganjoho.jp/public/cancer/prostate/diagnosis.html)

【監修医師】

  1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
  2. 小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/

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