【要注意】悪い油・糖質・塩分を取り過ぎると、血管の中は●●します!

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動脈硬化、脂質異常症、高血糖、高血圧。皆さん一度は聞いたことがあると思いますが、これらがどのようなメカニズムで起こっているのかはご存知ないかもしれません。これらの疾患は、悪い油のとりすぎ、糖質のとりすぎ、塩のとりすぎによって起こります。
今回の記事では
、悪い油・糖質・塩をとりすぎたときに血管の中で何が起きるのか、また、それぞれどのくらいの摂取量が適切なのかを解説します。

こんにちは、メディバリー大学病院です。
このブログでは医師監修の元で病気や健康について発信しています。興味をもたれた方はブックマークをしていただけると嬉しいです。

 

    1. 悪い油をとりすぎると血管の中はどうなるのか?
    2. 糖質をときすぎると血管の中はどうなるのか?
    3. 塩をとりすぎると血管の中はどうなるのか? 
    4. まとめ

     

          悪い油をとりすぎると血管の中はどうなるのか?

          まず、油をとりすぎるとどうなるのでしょうか?口から入った油は、体内でコレステロールに変わりますコレステロールは、細胞膜や身体の働きを調整するホルモンや、胆汁酸(脂肪を消化・吸収するもの)を形成するための物質として必要なものです。コレステロールには悪玉コレステロール善玉コレステロールがありますが、悪玉コレステロール血管にコレステロールを運び善玉コレステロールこれを持ち帰る働きをします。血管に入ったコレステロールは、血管の壁にくっつきます。この壁は血管内皮細胞という細胞が繋がってできています。
          また、血管には白血球がいて、油をとりすぎると白血球はコレステロールを異物だと認識してコレステロールを食べます。すると、その部分の血管に炎症が起きて膨らんでしまいます。こうして血管の内側に、悪玉コレステロールなどがこびりついて、血管が狭くなり、厚く硬くなった状態動脈硬化といいます。
          ちなみに炎症とは、からだが何かの有害な刺激を受けたときに、これを取り除こうとして防御する反応で、その反応の起きている場所は熱を持ち、はれ上がり、赤みがさし、痛みを感じます動脈硬化で膨らんでいる部分には油が入っているため脆(もろ)く、剥(は)がれやすいです。そして、剥がれて血管が狭くなったり詰まったりして、心臓や脳に血液が届かなくなると、その先にある組織が壊死(えし)してしまいますこのように血管が狭くなったり詰まったりすることが原因で組織が壊死することを「梗塞(こうそく)」と呼びます。心臓で梗塞が起きれば「心筋梗塞」、脳で梗塞が起きれば「脳梗塞」となります。
          また、血液中にコレステロールがたくさん浮いている状態を「高コレステロール血症」といったり、「脂質異常症」と言われることもあります。

          油の目標摂取量はこのようになっています。

          性別男性女性
          1日どのくらい活動してるか?活動量少ない活動量普通活動量多い活動量少ない活動量普通活動量多い
          1〜2歳-21〜31g--20〜30g-
          3〜5歳-29〜43g--28〜42g-
          6〜7歳30〜45g34〜52g39〜58g28〜47g32〜48g37〜55g
          8〜9歳36〜53g41〜61g47〜70g33〜50g38〜57g42〜63g
          10〜11歳43〜65g50〜75g56〜83g41〜62g46〜70g52〜78g
          12〜14歳51〜77g58〜87g64〜97g48〜72g53〜80g60〜90g
          15〜17歳56〜83g62〜93g70〜105g46〜68g51〜77g56〜85g
          18〜29歳51〜77g59〜88g68〜102g38〜57g44〜67g51〜77g
          30〜49歳51〜77g60〜90g68〜102g39〜58g46〜68g52〜78g
          50〜64歳49〜73g58〜87g66〜98g37〜55g43〜65g50〜75g
          65〜74歳46〜68g53〜80g61〜92g34〜52g41〜61g47〜70g
          75歳以上40〜60g47〜70g-31〜47g37〜55g-
          妊婦 初期-+1〜2g+1〜2g+1〜2g
          妊婦 中期+6〜8g+6〜8g+6〜8g
          妊婦 後期+10〜15g+10〜15g+10〜15g
          授乳婦+8〜12g+8〜12g+8〜12g

          糖質をときすぎると血管の中はどうなるのか?

          次に、糖質をとりすぎた場合です。糖も血管に入り、血管の壁の細胞にくっつきますコレステロールと同じように白血球に異物だと認識されて食べられ、炎症が起きて膨らみます。この膨らみによっても血管が狭くなり、厚く硬くなります。さらに、膨らんでいる部分が剥がれてしまうことで、血管が詰まって梗塞に繋がります。「日本人の食事摂取基準」では、糖質ではなく炭水化物の食事摂取基準(% エネルギー)を掲載しています。「炭水化物」は、「糖質」「食物繊維」を合わせたものです

          炭水化物の1日目標摂取量はこのようになっています。

          性別男性女性
          1日どのくらい活動してるか?活動量少ない活動量普通活動量多い活動量少ない活動量普通活動量多い
          1〜2歳-119〜154g--113〜146g-
          3〜5歳-163〜211g--156〜203g-
          6〜7歳169〜219g194〜252g219〜284g156〜203g181〜236g206〜268g
          8〜9歳200〜260g231〜301g263〜341g188〜244g213〜276g238〜309g
          10〜11歳244〜317g281〜366g313〜406g231〜301g263〜341g294〜382g
          12〜14歳288〜374g325〜423g363〜471g269〜349g300〜390g338〜439g
          15〜17歳313〜406g350〜455g394〜512g256〜333g288〜374g319〜414g
          18〜29歳288〜374g331〜431g381〜496g213〜276g250〜325g288〜374g
          30〜49歳288〜374g338〜439g381〜496g219〜284g256〜333g294〜382g
          50〜64歳275〜358g325〜423g369〜479g206〜268g244〜317g281〜366g
          65〜74歳256〜333g300〜390g344〜447g194〜252g231〜301g263〜341g
          75歳以上225〜293g263〜341g-175〜228g206〜268g-

          塩をとりすぎると血管の中はどうなるのか?

          塩分に含まれるナトリウムは、小腸で食べ物の栄養を吸収するのを助けたり、手足を動かすときに必要な神経細胞の働きを助けたり、体内の水分バランスを調節したりしていますまた、水は塩分の少ないところから塩分の多いところに移動します。塩分を摂りすぎると、血液中のナトリウムの濃度が高くなり、それを薄めようとして血液中の水分が増えて行きますその結果、血管の壁にかかる負担が大きくなり、血圧が上がると考えられています。血圧が上がると、油や糖によってできた膨らみを押してしまうことにもなり、それらが破れやすくなったり、外れやすくなって心筋梗塞や脳梗塞、他にも心不全や動脈瘤など様々な病気につながります塩分の摂りすぎは高血圧のほかにも、過剰な塩分を排出するときに腎臓に負担がかかって腎不全を引き起こしたり、ナトリウムとともにカルシウムも排出されるため、骨粗しょう症を引き起こしたりすることもありますまた、過剰な塩分によって胃の粘膜がダメージを受けることで、発がん性物質の影響を受けやすくなり、胃がんのリスクが高まると考えられています。日本では、味噌や醤油、漬物や干物など、塩分を多く摂る食習慣が根づいています。そのため、注意していないと塩分を多く摂り過ぎてしまいます。

          性別男性女性
          年齢等目標量目標量
          1〜2歳3.0g未満3.0g未満
          3〜5歳3.5g未満3.5g未満
          6〜7歳4.5g未満4.5g未満
          8〜9歳5.0g未満5.0g未満
          10〜11歳6.0g未満6.0g未満
          12〜14歳7.0g未満6.5g未満
          15〜17歳7.5g未満6.5g未満
          18〜29歳7.5g未満6.5g未満
          30〜49歳7.5g未満6.5g未満
          50〜64歳7.5g未満6.5g未満
          65〜74歳7.5g未満6.5g未満
          75歳以上7.5g未満6.5g未満
          妊婦-6.5g未満
          授乳婦6.5g未満

          まとめ

          このように、塩も糖も油もとりすぎはよくないといわれる理由がお分かりになったと思います。しかし、逆に塩も糖も油も不足すると身体のエネルギーがなくなり、生命活動に支障がでます。バランスのとれた食事というとあいまいで難しい表現となってしまいますが、ほどよく全ての栄養素を摂取することを心掛けてみてください。とりすぎもとらなすぎも身体にはよくありませんからね!

          メディバリー大学病院では、コメント欄で記事にして欲しい内容も募集しています。健康や原因不明の症状で悩んでいる事があれば、
          ぜひ、コメント欄でお知らせください。
          この記事がためになった、面白いと思った方は、高評価とブックマークをしていただけますと、今後の活動の励みになります!最後までご覧になっていただきありがとうございました。

          【参考文献】

          日本人の食事摂取基準2020 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08...

          【監修医師】

          1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
          2. 小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/

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