アマニ油って本当に身体に良いもの?【オメガ3】

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こんにちは、メディバリー大学病院です。
かつてはダイエットの大敵だった「アブラ」。しかし近年「オイル・アブラ」の栄養価などが見直されてきて、オリーブオイルや菜種油など良質な植物オイルが注目を集めるようになってきました。
また、最近はチアシードやキヌアなどのスーパーフードが流行する中で、体に必要な脂質というものがテレビ番組で取り上げられるなど話題になりました。普段の食事からでは不足しがちだけど、カラダに必要な脂質の“オメガ3系脂肪酸”そんなオメガ3系脂肪酸を含む代表として注目されているが“アマニ油”です。最近、「オメガ3系のオイルを積極的に摂っています!」という方が増えているようですが、でも、ちょっと待って!普段の食生活を変えずにアマニ油を追加しているだけの方は、油の摂りすぎになってしまっているかもしれません。せっかくなら、普段の脂質の摂取バランスを見直して、アマニ油をもっと効果的に摂りませんか?今回は亜麻仁油の秘められた効果についてお話しします。
このではブログ医師監修の元、病気や健康について分かりやすく解説しています。健康志向の強い方や、健康に興味のある方は是非、ブックマーク宜しくお願いします。

 

  1. 亜麻仁油とは?
  2. 亜麻仁油とえごま油の違いとは?
  3. 亜麻仁油が持つオメガ3脂肪酸の役割とは?
  4. 脂肪酸
    1. 飽和脂肪酸
    2. オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸など)
    3. オメガ6脂肪酸(リノール酸など)
    4. オメガ9脂肪酸(オレイン酸など)
  5. 不足しがちなオメガ3脂肪酸は亜麻仁油で!
  6. 亜麻仁油の効果・効能と副作用
  7. 亜麻仁油の効果・効能
  8. 亜麻仁油の副作用・注意点
  9. 亜麻仁油とアレルギーの関係性
  10. 亜麻仁油にダイエット効果はある?
  11. 亜麻仁油に含まれるカロリー
  12. まとめ

 

    亜麻仁油とは?

    亜麻仁油とはアマ科の植物の種子から抽出された油のことです。食べ物として利用される他にも、インク・塗料など様々な用途として活用されています。亜麻仁油の特徴は人間が体内で生成できず、食品からの摂取が必要となるオメガ3脂肪酸を豊富に含んでいることです。テレビでも亜麻仁油のオメガ3脂肪酸の含有量について取り上げられ、話題になりました。

    亜麻仁油とえごま油の違いとは?

    同じくオメガ3脂肪酸が豊富に含まれている油としてえごま油を想像される方も多いはずです。えごま油と亜麻仁油には、一体どのような違いがあるのでしょうか。えごま油とはシソ科の1種であるえごまから抽出された油のことで、平安時代初期には灯明の油として利用されていたこともあるとても歴史の深い油です。現代での活用方法は、亜麻仁油と同じく塗料・香料など様々です。
    そんな亜麻仁油とえごま油ですが、飽和脂肪酸・多価不飽和脂肪酸・ビタミンKなど亜麻仁油の方が多く配合されている成分も一部あるものの、実は成分自体にはあまり大きな違いはありません。ただし、亜麻仁油とえごま油では抽出元が違うため、香りは全く異なります。

    亜麻仁油が持つオメガ3脂肪酸の役割とは?

    亜麻仁油が大きな話題になった理由と言えばオメガ3脂肪酸を豊富に含んでいるということです。オメガ3脂肪酸が多く含まれているとなぜ良いのか。オメガ3脂肪酸はどんな役割を果たすのでしょうか。 オメガ3脂肪酸は、5大栄養素の1つである「脂質」に含まれている成分の1つです。脂質を構成する主成分に「脂肪酸」があり、オメガ3脂肪酸はその中に含まれます。脂肪酸をより詳しく分類すると「飽和脂肪酸」「不飽和脂肪酸」の2種類が存在し、不飽和脂肪酸はさらに「オメガ3脂肪酸」「オメガ6脂肪酸」「オメガ9脂肪酸」に分けられます。
    そしてオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は体内で生成できない成分のため食品から摂取する必要があり、これを「必須脂肪酸」と呼びます。

    脂肪酸

    オメガ3脂肪酸は亜麻仁油やえごま油の他に魚類にも多く含まれています。しかし現代の日本人の食事で肉食が進んだことにより、摂取量が少なくなってきました。体内で生成できない脂肪酸であり、健康な体を維持するために必要な成分だからこそ、豊富に含まれている食材から効率的に摂取する必要があります。しかし最も大切なのはそれぞれの栄養素をバランスよく摂ることです。
    そこで、まずはこれら脂肪酸の特徴をまとめておきます。

    飽和脂肪酸

    常温で固体であり安定性が高く酸化しにくいのが特徴です。体内で直接小腸から肝臓に入って分解されるので、素早くエネルギーになります。そのため、脂肪酸の中ではエネルギー源として最も利用される成分となります。ただ、液体になる温度が高いので体内でも固まりやすく、血液の粘度を高める場合があるので摂りすぎには注意が必要です。代表的なものにバターやココナッツオイルがあります。

    オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸など)

    不飽和脂肪酸であり、さらに体内で作り出すことができない「必須脂肪酸」の一つです。常温では液体で、安定性が低く酸化しやすい脂肪酸です。アレルギー性疾患を改善し、脳細胞を活性化する一方、血液をサラサラにし、動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞・高血圧などの予防に効果があると言われています。体内からの異物に対して体を守る免疫機能の改善および促進にも働きがあると、数々の論文が発表されています。魚に多く含まれる他、主成分のひとつ「α-リノレン酸」が多く含まれているものに亜麻仁油やえごま油があります。 

    オメガ6脂肪酸(リノール酸など)

    オメガ3脂肪酸と同じく、不飽和脂肪酸であり体内で作り出すことができない「必須脂肪酸」の一つです。常温では液体で、安定性が低く酸化しやすい脂肪酸です。血中コレステロール値を下げ、成人病の予防や治療にも用いられています。免疫力を高める効果もあると言われていて、抜け毛予防や傷の治りが早くなるなどの効果も期待されています。主成分のひとつ「リノール酸」が多く含まれているものにグレープシードオイルやコーン油、大豆油があります。 

    オメガ9脂肪酸(オレイン酸など)

    不飽和脂肪酸の一つで、体内で作り出すことができます。常温で液体ですが、不飽和脂肪酸の中では安定性が高く酸化しにくいので加熱調理もできます。善玉コレステロールを強化し、悪玉コレステロールを減らす役割があります。心臓病の予防にも効果が期待されており、内臓脂肪の蓄積を防ぐとも言われています。主成分のひとつ「オレイン酸」が多く含まれているものにオリーブオイルや菜種油があります。

    不足しがちなオメガ3脂肪酸は亜麻仁油で!

    「オメガ3脂肪酸」には血液をサラサラにする効果がある一方で「オメガ6脂肪酸」には血液を凝固させる作用があります。どちらか一方が増えすぎると血液が固まるリスクが増えたり、逆にサラサラになりすぎて出血が止まらなくなるなどの問題が起きてきます。脂肪酸にはそれぞれ効果があり、それらをバランスよく摂取することが大切なのです。しかし魚を食べなくなってきた現代の食生活では、魚に多く含まれていた「オメガ3脂肪酸」の摂取量が減少しています。一方、加工品や外食で多く使われている油には「オメガ6脂肪酸」を含む油が多く、摂取過多の傾向にあります。
    そこで「オメガ3脂肪酸」を効率よく摂取できる亜麻仁油を日々の生活に取り入れることで食生活のバランスをとることができるのです。

    亜麻仁油の効果・効能と副作用

    体に必要なオメガ3脂肪酸を豊富に含んでいる亜麻仁油ですが、あくまで「油」であることから副作用を心配されている方も多いのではないでしょうか。どんなに栄養価の高い食材であっても、過剰摂取や管理方法を怠ってしまうことにより副作用が発生してしまう可能性もあるものです。効能だけでなく、副作用についてもしっかりと認識した上で日々の生活に取り入れていきましょう。 

    亜麻仁油の効果・効能

    亜麻仁油を摂取することにより、次のような効果が期待できます。

    ・アレルギー性疾患の改善

    ・動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞・高血圧などの予防の効果

    ・美肌効果

    ・アンチエイジング効果

     これらは、「オメガ3脂肪酸」の働きによるものです。オメガ3脂肪酸を多くとることで細胞膜は柔軟になります。それにより血管もしなやかになり、血液がスムーズに流れて病気の予防につながります。また細胞がやわらかいと肌もふっくらと弾力を保ち、栄養素をスムーズに取り込むことができるため細胞はますます元気になり美肌につながるのです。

    亜麻仁油の副作用・注意点

    亜麻仁油の効能を見たところで、副作用・注意点についても確認していきましょう。亜麻仁油の脂質にα-リノレン酸が含まれていることは先程紹介しましたが、このα-リノレン酸はとても酸化しやすいという特徴を持っています。酸化した脂質は過酸化脂質と呼ばれており、消化器官や血液の流れに悪影響を及ぼす有害な物質として知られているものです。α-リノレン酸自体は血液をスムーズにするなどの作用がありましたが、酸化することで反対に悪影響を及ぼす物質に変化してしまうのです。酸化は熱や光が当たることによっても進行します。亜麻仁油は焼く・炒める・揚げるなどの熱を加える調理には使用しないことに注意しましょう。また、陽の当らない場所に保管し、開封後は早めに使いきるようにしましょう。

    亜麻仁油とアレルギーの関係性

    亜麻仁油を摂取すると、アレルギーに対して影響があると聞いたことがあるかも知れません。実際のところ、科学的にはどうなのでしょうか。さまざまな研究論文を見てみると、亜麻仁油を摂取することで、体内の炎症を進行させる物質を減らす作用が見られ、結果的に花粉症や食物アレルギーを抑制できる可能性が示唆されています。中には動物実験のものもありますが、今後さらに研究が進むことで、ヒトでの応用も進み、アレルギーが改善されることが実証されるかも知れません。ただ、現段階ではアレルギーが「治る」ものではありませんので、亜麻仁油を過剰に摂取せず、適量の摂取を心がけることが重要です。

    亜麻仁油にダイエット効果はある?

    健康維持に効果的なオメガ3脂肪酸を含んでいる亜麻仁油。そんな亜麻仁油のダイエットへの効果が気になっている方も多いのではないでしょうか。実は亜麻仁油にはリノール酸も多少含まれています。 リノール酸はオメガ6脂肪酸に含まれている成分で、作用としてコレステロールを低下させることが知られています。ただし、リノール酸が含まれているとしても亜麻仁油が「油」であることに代わりありません。健康な体を保つためにも適度な分量を摂取し、バランスの良い食事をとることが何よりも重要です。

    亜麻仁油に含まれるカロリー

    体に良いと言われている亜麻仁油でもカロリーはやはり心配です。実は、油のカロリーというのはみなほぼ同じで、亜麻仁油のカロリーは100gあたり921kcalと言われています。この数値はゴマ油(920kcal)やオリーブオイル(920kcal)とも同等のため、特別数値が高いということはありません。しかしご飯100gあたりのカロリーが168kcalという点を考えるとやはりやや高めです。前述しましたがどんなに体の良いものでも偏った食べ方はせず、バランスよくとることが大切です。

    まとめ

    アマニ油は聞きなれない油だと思いますが、「アレルギー」「動脈硬化」「脳梗塞」「心筋梗塞」「高血圧」「美肌」「アンチエイジング」などに効果があり、それが”オメガ3脂肪酸”によって得られるものだとお分かりいただけたと思います。油と聞くとネガティブな印象を持つ方も多いと思いますが、オリーブオイルやこのアマニ油など、身体によく、身体に必要な油があることも知っていただければ幸いです。適度にいい油を取り入れるように心掛けていきましょう。
    今回の記事はいかがでしたか?
    メディバリー大学病院では、コメント欄で記事にして欲しい内容も募集しています。健康や原因不明の症状で悩んでいる事があれば、ぜひ、コメント欄でお知らせください。今後もこのような投稿をしていくので、この記事が良いと思った方は、高評価と登録をお願いします。最後までご覧になっていただきありがとうございました。

    【参考文献】

    1. 脂質と脂肪酸のはなし|消費者庁食品表示課
    2. オメガ3,オメガ6,オメガ9脂肪酸の代謝による新たな免疫・アレルギー・炎症の制御機構食用油を使い分けてより健康に|長竹 貴広、國澤 純
    3. Dietary ω‐3 fatty acids alter the lipid mediator profile and alleviate allergic conjunctivitis without modulating Th2 immune responses
    4. 亜麻仁油の摂取は食物アレルギーを改善する?|深谷知宏
    5. 亜麻仁油摂取による母乳を介した仔マウスにおけるアレルギー性皮膚炎の改善|国立研究開発法人医薬・基盤・健康・栄養研究所

    【監修医師】

    1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
    2. 小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/

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