絶対に知っておきたい肺がんの初期症状9選

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こんにちは、メディバリー大学病院です。
2017年にがんで亡くなった人の多い部位は、男性では1位が肺がんとなり、2位胃がん、3位大腸がんとなっています。女性では1位は大腸がんとなるものの、2位は肺がんとなっています。男女計で見ても肺がんは死亡数が1位となっています。また、生涯で肺がんで死亡する確率を見てみると男性では6%で17人に1人、女性では2%で48人に1人となっています。
今回は、そんな肺がんの症状や原因についてお伝えします。このブログでは医師監修の元、病気や、健康について分かりやすくお伝えしています。健康志向の強い方や、健康に興味のある方は是非、ブックマークを宜しくお願いします。

 

  1. 肺がんとは
  2. 肺がんの症状
  3. 肺がんの原因
  4. 肺がんのステージ(病期)
  5. 肺がんの生存率・予後
  6. まとめ

 

肺がんとは

肺は、呼吸することで肺に吸い込まれた空気をガス交換する臓器です。口や鼻から吸った空気は気管、さらに気管支を通って肺に入ります。さらに気管支が分岐を繰り返して肺胞という小さな袋に入り、血液中の二酸化炭素と空気中の酸素を交換します。肺がんは肺の気管、気管支、肺胞の一部の細胞が何らかの原因でがん化したもので、進行するにつれてまわりの組織を破壊しながら増殖し、血液やリンパの流れにのって広がっていきます肺がんは、喫煙との関係が非常に深いがんですが、タバコを吸わない人でも発症することがあります。周りのタバコの煙を吸う受動喫煙により発症リスクが高まることもわかっています。近年、肺がんは日本人のがんによる死亡原因のトップとなりましたが、まだ増加する傾向がみられます。
また、肺がんは病気になった部位から採取した組織を顕微鏡で調べる検査(病理検査)の結果によって、主に腺癌、扁平上皮癌、小細胞癌、大細胞癌に分類されます。治療にあたっては、経過や治療方法、治療効果の違いから、非小細胞肺がんと小細胞肺がんの2種類に分けられます。非小細胞がんは肺がんの約85%を占め、がんの発生しやすい場所、進行のしかたとその速さ、症状などはその種類によって異なります。小細胞肺がんは肺がんの約15%を占め、がん細胞の増殖のスピードが速く、転移しやすいがんです。転移とは、肺から離れたリンパ節、脳、肝臓、骨などにがん細胞が移動し、そこで増殖することです。そのため、発見時にすでに転移していることがしばしばみられます。

肺がんの症状

早期の肺がんは無症状であることが多く、病状が進行するにつれて症状が出現します。肺がんには特有の初期症状があるわけではなく、咳や痰などの風邪とよく似た症状がみられるため、症状だけでは肺がんかどうかを見分けることができません。
しかし、咳や痰が長引くときや血痰が出るときなど、気になることがある場合は医療機関を早めに受診することが重要です。肺がんの一般的な症状としては、なかなか治りにくい咳、痰、血痰、胸痛、呼吸時のぜーぜー音、息切れ、声のかれ、軽度の発熱、顔や首のむくみなどがあります。必ずしも肺がんに特有のものではありませんが、血痰や胸の痛みは、進行した肺がんに多く見られる症状です。
また、肺がんは進行の程度にかかわらずこうした症状がほとんどない場合もあります。肺がんは症状がなくても検診などの胸部X線検査やCT検査によって早期発見することができます。
一方で、肺がんの種類によっては特異的な症状が見られることがあります。例えば、パンコースト型肺がんの場合は、肺の一番上である肺尖部という部分にがんができ、そのがんが腕への神経などを侵すために、上腕内側に頑固な腕の疼痛を生じるようになり、肩の痛み、瞳孔の縮小、顔面発汗の停止などが見られることがあります。また、がん細胞が様々なホルモンを分泌してしまい、ホルモン過剰産生に何らかの症状がみられるようになることもあります。

肺がんの原因

肺がんの原因として最も重要なのが、たばこです。たばこに含まれている「発がん性物質」といわれる有害物質が、肺の細胞に直接的な障害を与え、傷ついた肺の細胞は一定の時間を経て、がん化してしまうことがあります。喫煙者が肺がんになる可能性は、喫煙を始めた年齢、喫煙期間、1日に吸うたばこの本数、たばこからの空気を吸入する深さなどに影響されます。喫煙者が肺がんになるリスクは、非喫煙者と比較すると、男性では4.8倍、女で性は3.9倍に増加します。また、自分では喫煙をしない人でも、受動喫煙によって肺がんのリスクは増加します。受動喫煙をした方が肺がんになるリスクは、受動喫煙をしない方の1.2~2倍といわれています。また、葉巻やパイプの使用も、たばこと同様、肺がんとなるリスクを高める原因となります。
たばこ以外の原因としては、「ラドンを吸い込むこと」があります。これは、土と岩石に自然に存在する「ウラニウム」という物質から放出されるもので、目に見えない、無味無臭な、放射性の気体です。また、石綿(アスベスト)も肺がんのリスクを高める危険因子とされています。石綿の粒子を吸引すると、それらが肺に蓄積されて細胞に障害を与えるといわれています。大量の石綿にさらされている方は、さらされていない方と比べて、肺がんになるリスクは3,4倍になるといわれています。さらにディーゼルおよび他の化石燃料が燃焼した副産物などによる大気汚染物質も、肺がんのリスクを上昇させるといわれていますが、具体的なデータについては現在研究中です。この他、肺の病気、特に肺結核にかかったことのある人や、1度でも肺がんになったことのある人も肺の細胞が障害をうけているため、そこから細胞ががん化しやすいといわれています。

 肺がんのステージ(病期)


ステージには、ローマ数字が使われ、肺がんでは、Ⅰ期(ⅠA、ⅠB)、Ⅱ期(ⅡA、ⅡB)、Ⅲ期(ⅢA、ⅢB)、Ⅳ期に分類されています。肺がんでは、がんの大きさ、がんがどこまで広がっているか、リンパ節または肺の中の他の場所や、脳、肝臓、副腎、骨などへの転移があるかどうかによってステージが決められています。ステージは治療前の検査によって決まり、それによって治療方法の選択肢が変わります。ただし、ステージは手術のときに転移などが見つかれば変更されることもあります。

肺がんの生存率・予後

治療開始から5年間生存できる割合を表す「5年生存率」は、がんのステージと全身の状態によって異なります。まず、ステージという観点での5年生存率は、I期で81.5%、II期で48.4%、III期で21.3%、IV期で4.8%となります。次に治療の観点から見ていくと、何らかの手術療法を行った場合の5年生存率は、ステージI期で86.2%、II期で57.7%、III期で48.3%、Ⅳ期で15.2%となります。治療を開始するステージや、選択する治療法によって、生存率や予後は大幅に変わります。今後の医学の進歩により現在の生存率や予後は向上していく可能性が大いに期待されています。

まとめ

肺癌は非常に怖い病気ですし、患者さまの数も多いご病気です。また、喫煙者様に発症する可能性が高いのは間違いありませんが、喫煙していない方でも発症する可能性は十分にございます。肺がんの初期の段階では、会社の健康診断や住民健診などで行われるレントゲン検査ではみつからない可能性もあります。レントゲンでわかるのは大きくなって進行した肺癌だけであり、小さな初期の肺癌は見過ごされがちです。もし肺癌が気になる方・心配な方は人間ドックで肺の CT撮影を行うようにしましょう。

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【参考文献】

国立がん研究センターがん情報サービス  肺がん 基礎知識
https://ganjoho.jp/public/cancer/lung/index.html

国立がん研究センターがん情報サービス  肺がん 治療
https://ganjoho.jp/public/cancer/lung/treatment.html

日本肺癌学会  肺癌診療ガイドライン
https://www.haigan.gr.jp/modules/guideline/index.php?content_id=3
http://www.haigan.gr.jp/uploads/photos/178.pdf

がん治療.com
https://www.ganchiryo.com/

【監修医師】

  1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
  2. 小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/

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