【知って安心】気管支炎にならないための予防方法を解説【医師監修】

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冬場は空気も乾燥しやすく、人によっては毎年同じ時期に咳が出ることもありますよね。ただ、いつもはすぐ咳がおさまるのに今年はなぜか長引いてるということはありませんか?気管支炎とは、呼吸した空気が必ず通る”気管支”という場所にばい菌などが感染したり、大気汚染などの原因物質により粘膜に炎症が発生し、咳や痰が出るようになる病気のことです。

こんにちは、メディバリー大学病院です。
今回は「気管支炎」とはどういう病気なのか。治療法と予防法についてお伝えします。
このブログでは医師監修の元で病気や健康について発信しています。興味をもたれた方はブックマークをしていただけると嬉しいです。

 

    1. 《気管支炎とは》
    2. 《慢性気管支炎》
    3. 《急性気管支炎》
    4. 《気管支炎の治療》
    5. 《気管支炎の予防》
    6.   まとめ

     

    《気管支炎とは》

    気管支炎とは、空気の通り道である「気管支」に細菌やウイルスなどが感染したりすることで粘膜に炎症が発生し、咳や痰が出るようになる病気のことです。炎症とは、体が何かの有害な刺激を受けたときにこれを取り除こうとして防御する反応です。普通は、その反応の起きている場所は熱を持ったり、はれ上がったり、赤くなったり、痛みを感じます。『肺炎』や『皮膚炎』など、『〇〇炎』という病名がたくさんありますが、これらはその部分が炎症を起こしている病気です。
    また気管支炎には、慢性気管支炎急性気管支炎の2種類があり、それぞれ発症原因が異なります。

    《慢性気管支炎》

    男性の高齢者に多いのが、長引いて治療に時間のかかる慢性気管支炎です。症状としては数か月間にわたって咳や痰が続き、粘り気のある痰が出るというのが典型的なものになります。原因として加齢や喫煙、空気中のかびなどの有害物質が考えられていますが、実の所、今現在であっても未解明となっている部分も多くある病気です。
    また強い炎症が続いてしまうと、熱が出て肺炎になる恐れがあり、特に体力が衰えていたりする場合には注意が必要です。現在同居する高齢者に咳や痰、あるいは息切れの症状が長期にみられる場合は、内科・呼吸器内科への受診をすすめてください。もし慢性気管支炎と診断されたら、禁煙や適度な運動、風邪の予防に取り組むなど、生活習慣を見直すことも必要になります。

    《急性気管支炎》

    症状として黄色や緑色の痰がみられたり、咳や発熱、だるさなどが見られます。急性気管支炎はインフルエンザウイルスなど、ウイルスによる場合が最も多いですが、細菌による感染も起こりえます。原因となる細菌には肺炎球菌、百日咳菌、肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミジアなどがあります。咳や痰があって発熱が起こっていると聞くと、「肺炎」を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、急性気管支炎も同じような症状がみられます。この急性気管支炎の特徴として、「吠えるような咳が長期的に続く」という現象があります。このような咳が見られた場合は、ウイルスによる急性気管支炎のことが多いです。咳や痰の状態がどのようなものであるかは、医師の診察を受ける際に重要な情報になりますので、病院に行く際は咳と痰がどのように出るのか、事前に症状を把握しておきましょう。高齢者では特に、インフルエンザなどのウイルス性気管支炎などから、肺炎に発展することが多いです。痰の色が黄色や緑色に変わってきたり、呼吸が苦しくなってきたり、意識がぼーっとしてきたりなど、症状が重篤化してきた場合には、すぐに病院を受診してください。

    《気管支炎の治療》

    乾いたような咳がひどく、夜に眠れないほど咳が続く場合は、鎮咳薬(ちんがいやく)といわれる咳止めの薬を使用することもできます。ただ、大量の痰がからんだ咳については抑えるべきではありません。痰はばい菌を身体の外に送り出すための防御反応であるため、痰が絡んだ咳を抑え込むことでばい菌を体内にとどめてしまうことになるのです痰の排出をしやすくする去痰薬(きょたんやく)は、せきと一緒に痰を吐き出すために役立つと考えられます。抗菌薬については、細菌による気管支炎治療以外には使用されません。ウイルス性気管支炎に対しては基本的に抗菌薬は役に立ちません。細菌対策に使用される場合は、アジスロマイシンやクラリスロマイシンといった抗菌薬が用いられることが多いです。
    もし、急性気管支炎を伴うインフルエンザの場合は、インフルエンザの症状が生じてから48時間以内に”抗インフルエンザウイルス薬”であるオセルタミビル、あるいはザナミビルといった薬を服用することで回復が早まることもあります。
    ここまで説明してきたように、気管支炎に関しては、症状や原因、年齢に応じて治療方法が大きく変わってきます。そのため専門的な医師のいる病院に早めに受診することが何よりも重要です。気管支炎の治療に共通して言えることは、「重症化する前に抑え込む」ということです。

     《気管支炎の予防》


    まずは「気管支炎にならないようにする」ということを日々心がけることも重要です。とはいえ気管支炎の予防法は難しいものではなく、基本的に風邪の予防法と同じです。うがいや手洗い、免疫力をつけるためのバランスの取れた食事、毎日の運動としての散歩、睡眠などが大事になります。気管支炎は冬場に発症しやすい病気ですので、屋内の空気が乾燥しすぎないように、必要に応じて加湿器などを使うと予防に効果的です。
    また、マイコプラズマ感染などの場合は処置が遅くなると治癒が難しくなるので、早めに小児科や内科・呼吸器内科などで診てもらいましょう。

    まとめ

    気管支炎は咳や痰を中心とした症状が出現し、とてもつらいご病気です。咳で眠れなくなったり、咳のし過ぎで肋間筋を損傷したり、もしくは肋骨を骨折する人もいります。「ただの風邪かな?と思っていたらいつまでも咳がとまらず、いざ医者にかかると気管支炎だといわれた」という形で発見されることが多い印象です。ただの風邪だと軽んじずに、咳が止まらない場合などは早めに医療機関を受診するようにしましょう。その時は、内科の受診を検討してくださいね。咳のし過ぎで胸が痛む場合、整形外科を受診していただいても構いませんが、基本的には原因となる気管支炎の治療が優先されます。まずはしっかりと内科で治療しましょう。

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    【参考文献】

    1. 日本アレルギー学会
      https://www.jsaweb.jp/
    1. 咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019 
      https://www.jrs.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=121
    1. JAID/JSC 感染症治療ガイドライン ―呼吸器感染症―
      https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/guideline_jaid_jsc.pdf

    【監修医師】

    1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
    2. 小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/

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