HSPを解説&上手な付き合い方とは?【医師アニメーション解説】

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皆さんは、いろいろなことを敏感に感じて疲れていませんか?周囲の音や光などに敏感に反応して辛いと感じたり、他人の感情の動きが気になるという方は、もしかしたらHSPかもしれません。最近ではよく耳にするようになったHSPですが、特性を理解していないと生きづらさを感じてしまうこともあります。生きづらさを感じているのに無理をしてしまうとストレスを溜め込んでしまうことになり、早めに対処しなければうつ病の原因にもなることもあります。

こんにちは、メディバリー大学病院です。

今回は、HSPの特性とうつ病との関係性、対処法についてお伝えします。

このブログでは医師監修の元、病気や健康について分かりやすく解説しています。健康志向の強い方や、健康に興味のある方は是非、ブックマークを宜しくお願いします。

 

  1. HSPとは
  2. HSPの症状
    1. Depth of processing(処理の深さ)
    2. Overstimulated(刺激を受けやすい)
    3. Emotional reactivity and high Empathy(感情的反応性・高度な共感性)
    4. Sensitivity to Subtleties(些細な刺激に対する感受性)
    5. Sensitivity to Subtleties(些細な刺激に対する感受性)
  3. HSPとうつ病の違い
  4. HSPとうつ病の関係性
  5. HSPとの向き合い方
  6. まとめ

 

HSPとは

HSPはHighly Sensitive Person(ハイリー センシティブ パーソン)の略で、とても繊細な人という意味です。我々の5人に1人がHSPであるとも言われており、少なくない人がHSPの特性を持っています。

HSPの特性は、五感が鋭く、他者の言動や感情を敏感に感じて相手に対して過剰に感情移入してしまう、周囲の音や臭い、光などを敏感に感じて集中を削がれてしまうということがあります。これらの気質を持つ方の中には、日常生活において気疲れして生きづらさを感じる方もいます。

また、HSPは生まれつきの気質であり、性格の様に環境によって変わったりするものではなく、病気でもありません。

さらにHSPは病気ではないが故に、根本的な治療法は存在していないのが現状です。

HSPの症状

HSPはDOES(ダズ)と呼ばれる4つの特性があると言われています。4つの特性が揃っていることがHSPの定義になるため、どれか一つでもあてはまらない場合、別の病気や気質の可能性があります。

Depth of processing(処理の深さ)

物事を始めるのに色々と考えてしまうので行動するまでに時間がかかりますが、没頭して物事を調べる特徴があるため、知識が深くなる傾向があります。また、社交辞令やお世辞に対しても深く考えるため、裏にある真意をすぐに見抜いてしまいます。

Overstimulated(刺激を受けやすい)

相手の言葉や気分、言動などに敏感で、何気ない言葉が気になったり、傷ついたりします。また、映画や音楽、本などに深く感動するなど周りの環境の様々な刺激を感じ取りやすいです。

Emotional reactivity and high Empathy(感情的反応性・高度な共感性)

共感能力が高いので映画などの登場人物に感情移入して喜んだり悲しんだりします。また、人が怒られていると自分も怒られているように感じ、気分が落ち込んだり、傷ついたりします。

Sensitivity to Subtleties(些細な刺激に対する感受性)

冷蔵庫や時計の音などの生活音が気になったり、人の体臭や口臭に敏感に反応してしまったりと、日常生活の些細なことが気になってしまい、集中するべきところで集中ができなくなることもあります。

このようにHSPは様々な刺激を日常生活で強く受けてしまうので精神的に消耗してしまい、生きづらさを感じる原因になることがあります。

HSPとうつ病の違い

HSPは「眠れない」「疲れやすい」「気分が落ち込む」「自信が持てない」などうつ病と似たような状態が日常生活で継続することもあるので、うつ病ではないのかと感じる方もおられるかもしれません。

しかし、医学的に全く異なるものと考えられていて、その一番の違いは、不調の症状が先天的なものか後天的なものなのかです。HSPは生まれながらにして持っている気質であり、背が高いなど身体的特徴と同じ性質のものになります。

一方、うつ病は人間関係や環境に由来するストレスなどで発症する病気です。例えば、ある時を境に明るかった人が、内向的になってしまったりします。

また、不調時の症状もうつ病のほうが比較的重症であることが多い傾向があります。

HSPとうつ病の関係性

HSPとうつ病医学的に全く異なるものでありますが、HSPはうつ病を発症するリスクがそうでない人と比べると高いと言われています。それは、HSPは周りの環境からの刺激を強く感じ取りやすく、ストレスにさらされやすい状態に陥りやすいからです。

また、深く考えてしまう傾向があり、ネガティブな考えに囚われて抜け出せなくなってしまうと、ストレスを発散できずに抱え込んでしまいます。その様なストレス状態が続くと脳が疲労していき、「やる気が出ない」「気分が落ち込む」などの症状が現れ、最悪うつ病を発症してしまいます。

HSPとの向き合い方

HSPの方は繊細なので、暗いニュースをみた際に感情移入をして、暗い気持ちになってしまったりします。それを日常的に続けているとストレスが溜まってしまいますので、その情報はなるべく耳に入れないようにするのが良いです。

また、自分で考えすぎてしまうこともあるので、身近な人に少しでも悩みを話してみたり、話す人が身近にいない場合は紙に悩みを書いたりして、少しでも悩みを溜め込まないようにしましょう。HSPは個性であり、悪いものではありません。細かいことに気づけることは良いことと捉えた方が気は楽になりますので、向き合える場合は少し良い方向に考えてみてください。

まとめ

今回の記事はいかがでしたか?

コメント欄で、記事にして欲しい内容も募集しています。健康や原因不明の症状で悩んでいる事があれば、ぜひ、コメント欄でお知らせください。今後もこのような投稿をしていくので、この記事が良いと思った方は、高評価と登録をお願いします。最後までご視聴ありがとうございました。

【参考文献】

  1. Neal JA, Edelmann RJ, Glachan M. Behavioural inhibition and symptoms of anxiety and depression: Is there a specific relationship with social phobia?. British Journal of Clinical Psychology. 2002 Nov;41(4):361-74.
  2. Aron E. The highly sensitive person. Kensington Publishing Corp.; 2013 Dec 1.
  3. Liss M, Mailloux J, Erchull MJ. The relationships between sensory processing sensitivity, alexithymia, autism, depression, and anxiety. Personality and individual differences. 2008 Aug 1;45(3):255-9.

【監修医師】

  1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
  2. 小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/