もし覚せい剤を使ったら・・

Medivery


今回は某有名芸能人の使用で話題になった覚せい剤について

 

  • 覚せい剤を使うとどうなるのか
  • 覚せい剤はなぜ規制されているか

 

以上の点についてお話ししていこうと思います。

はじめに注意点としてお伝えしますが、覚せい剤は使用はもちろん

特定の人物以外はその所持自体が覚せい剤取締法によって禁じられているものです。

覚せい剤を所持、使用することの恐ろしさをこの機会に再確認しましょう。

 

  1. 覚せい剤とは??
  2. 覚せい剤はなぜ規制されているの??
  3. 覚せい剤の歴史
  4. まとめ

 

覚せい剤とは??

覚せい剤とは、アンフェタミン類の精神刺激薬で、脳神経系に作用して心身の働きを一時的に活性化させる作用を持ちます。

これは、脳内に分泌される神経伝達物質の「ドパミン」の量が覚せい剤によって一時的に高まり、覚醒作用や快感の気分を生じさせるためと言われています。

また覚せい剤を使用すると血圧が上昇したり、汗を異常にかいたり、喉が渇いたりと交感神経刺激症状が出現します。

摂取量が増えていくと不自然な筋肉の緊張、キョロキョロと落ち着きのない動作を示すことがあります。

さらに覚せい剤の脳への作用は、統合失調症で見られる幻聴の発生メカニズムとほぼ同じであるため、覚醒剤の使用により幻聴などの症状が生じることがあります。

長期間の結果、覚醒剤後遺症として統合失調症と区別がつかないような、慢性の幻覚妄想状態や、意欲低下や引きこもりなどの症状が現れ、精神科病院への入院が必要となる場合もあります。

そして最悪の場合、主に過剰摂取によって死亡することもあります。

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覚せい剤はなぜ規制されているの??

次に覚せい剤はなぜ規制されているのでしょうか?

それは、覚せい剤が持つ依存性や中毒性が人体に与える影響が大きく、多くの社会問題に発展したためです。これを知るには覚せい剤の歴史からみていきましょう。

覚せい剤の歴史

もともと覚せい剤は1885年、科学者の長井長義さんがエフェドリンを抽出したところから始まりました。

その後1893年にエフェドリンからメタンフェタミンが合成され、1919年にメタンフェタミンの結晶化に成功、その後様々な研究を経て、一般社会に広まりました。

1941年、「ヒロポン」や「ゼドリン」の名称で市販が開始され、第二次世界大戦中は当時の医学界の研究成果から、「疲労回復」や「眠気解消」や「士気向上」の効果を期待され、軍隊でも使用されていました。

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戦後は経済の復興から乱用者が増加していきました。

覚せい剤は薬局でアンプルや錠剤と言う形で販売されており、印鑑さえ持っていけば誰でも購入できたため、タクシーの運転手や夜間勤務の工場作業員といった、長時間労働が要求される職種の人々に好んで利用され、その疲労回復力から大変重宝されていました。

ところがそれにともない中毒症状を訴える人が増加し、中毒症状が社会問題にまで発展するに至りました。

1948年には覚せい剤は劇薬に指定され生産・販売が制限、そして1951年に覚せい剤取締法が制定され、医療用・研究用のみの使用・所持に限定されるに至りました。

昨今では有名芸能人の覚せい剤使用が後を絶ちません。このような覚せい剤の使用は単なる遊び目的の使用に他ならず、日本社会が許すことはありません。

覚せい剤には医学的にも確かな有害性、精神依存性が存在します。それは時に自分だけでなく社会に対して多大な迷惑をかけることにつながります。

まとめ

今回は覚せい剤について人体にどのような影響が出るか、また覚せい剤の歴史を確認し、なぜ社会で規制されているかについてお話ししました。

次回もお楽しみに!

【監修医師】

  1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
  2. 小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/

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