絶対に知ってほしい乳がんリスクが高い人の特徴5選

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こんにちは、メディバリー大学病院です。
今回は、乳がんの症状と原因、セルフチェックの方法についてお伝えします。
このブログでは医師監修の元、病気や健康について分かりやすくお伝えしています。健康志向の強い方や、健康に興味のある方は是非、ブックマークを宜しくお願いします。

 

          1. 乳がんとは
          2. 乳がんの症状
            • 乳房のしこり
            • 乳房のえくぼなど皮膚の変化
            • 乳房近くのリンパ節の腫れ
            • 遠隔転移の症状
          3. 乳がんの原因
          4. 乳がんのセルフチェック
          5. まとめ

           

          乳がんとは

          大人の女性の乳房は、乳頭を中心に乳腺が放射状に15~20個並んでいますそれぞれの乳腺は小葉に分かれ、小葉は乳管という管でつながっています。乳がんの約90%はこの乳管から発生することがわかっています。また、小葉から発生する乳がんが約5~10%あり、小葉がんと呼ばれています。「乳管がん」なのか「小葉がん」なのかは、乳がん組織を顕微鏡で検査すると区別できます。この他に特殊な乳がんがありますが、あまり多いものではありません。
          乳がんの特徴は、年代が比較的若い患者さんが多いことです。例えば、日本人に多いとされる大腸がん、胃がん、肺がんでは、おおよそ50代くらいになると患者数が増えてきます。一方で年齢別にみた女性の乳がん罹患率は、30歳代になると患者数の増加率が大きくなり、第一のピークは40代です。女性では、乳がんにかかる人数は乳がんで死亡する人数の3倍以上になり、女性の乳がんの生存率が比較的高いです。また、乳がんは、圧倒的に女性に多いがんです。男性にも見られることがありますが、その割合としては、女性100に対し男性1未満くらいです。男性の乳がんは、年間の死亡数で女性の乳がんの100分の1以下の稀ながんですが、女性の乳がんに比べて死亡率が高いことが知られています。このように死亡率が高いことを「予後が悪い」と表現します。

          乳がんの症状

          乳がんは初期症状が乏しいとされているがんです。そのため、乳がんが見つかるきっかけは、マンモグラフィなどの乳がん検診を受けて疑いを指摘される場合や、自分で観察して触れたりする自己検診によって発見される場合が多くなっています。乳がんはステージの進行に伴い症状が現れるとされ、よく知られているものとしては乳房のしこりがあげられます。その他にも症状としては乳房のえくぼなど皮膚が変化してしまう、乳房の近くのリンパ節の腫れ遠隔転移による症状などがあります。それぞれの症状は次のようになっています。

          〈乳房のしこり〉

          乳がんは5mmぐらいから1cmぐらいの大きさになると、自分で注意深く触るとわかるしこりになります。しかし、しこりがあるからといってすべてが乳がんであるというわけではありませんしこりは、乳頭を中心として乳房を十字に分割した際の外側上部にもっとも好発し、続いて内側上部、乳頭付近、外側下部、内側下部といった順番でできやすいです。簡単に言えば、両脇の下あたりに乳癌はできやすいのです。悪性のしこりは石のように固く、不整形で境界もあいまいです。また、指で押しても動かないことが特徴です。押したときの痛みはほとんどなく、仮に痛みを感じても強い痛みではないことが特徴です。

          〈乳房のえくぼなど皮膚の変化〉

          乳がんが乳房の皮膚近くに達すると、えくぼのようなくぼみができたり、皮膚が赤く腫れたりします。また、乳頭や乳輪部分に湿疹やただれができたり、時にはオレンジの皮のように皮膚がむくんだように赤くなったりします。乳頭をつまむと、乳頭の先から血の混じった分泌液が出ることもあります乳房表面の皮膚がオレンジの皮のように赤くなり、痛みや熱感を伴う場合は「炎症性乳がん」と呼びます。炎症性乳がんがこのような外観をしているのは、乳がんのがん細胞が皮膚のリンパ管の中に詰まっているためであり、それだけ炎症性乳がんは全身的な転移をきたしやすい病態です。また、がんが乳頭の近くにできた場合にはひきつれて乳頭がへこんだりと乳頭の形が変わることがあります。

          〈乳房近くのリンパ節の腫れ〉

          乳がんは乳房の近くにあるリンパ節、すなわちわきの下のリンパ節(腋窩リンパ節)、胸骨のそばのリンパ節(内胸リンパ節)や鎖骨の上下のリンパ節(鎖骨上リンパ節、鎖骨下リンパ節)に転移をきたしやすく、これらのリンパ節を「所属リンパ節」と呼びます。所属リンパ節が大きくなってくるとリンパ液の流れがせき止められて腕がむくんできたり、腕に向かう神経を圧迫して腕がしびれたりすることがありますまた似たような言葉にセンチネルリンパ節という言葉があります。センチネルリンパ節とは、リンパ管に侵入したがん細胞が最初にたどり着く腋窩リンパ節のことです。がん細胞がリンパ節へ転移するのを見張っているという意味で"見張りリンパ節"とも呼ばれます。

          〈遠隔転移の症状〉

          転移した臓器によって症状は違いますし、症状が全くないこともあります。所属リンパ節以外のリンパ節が腫れている場合は、遠隔リンパ節転移といい、他臓器への転移と同様に扱われます腰、背中、肩の痛みなどが持続する場合は骨転移が疑われ、体重がかかる部位にできた場合には骨折を起こす危険もあります。肺転移の場合は咳が出たり、息が苦しくなることがあります。肝臓の転移は症状が出にくいですが、肝臓が大きくなると腹部が張ったり、食欲がなくなることもあり、痛みや黄疸が出ることもあります。乳がんは乳房や乳頭に対して症状が見られるものの、他のがんのように食欲が落ちる、やせるなどの全身症状が見られないことが多いです。また、乳がんは初期症状がほとんどないので、定期的な乳がん検診と合わせて、普段から乳房の状態を確認する自己検診を行うことで小さな変化に気づける習慣をつけることが大切です。

          乳がんの原因

          乳がんの確たる原因については現在も研究中とされています。しかし、1番関わりが深いとされているのが女性ホルモンの一種であるエストロゲンです。体内のエストロゲン濃度が高いことと、エストロゲン濃度が維持されている期間が長いことが、乳がんの発症リスクを高めるとされています。このエストロゲンに関連した乳がん発症のリスクファクターとしては

          • 初潮が早い
          • 閉経が遅い
          • 妊娠・出産の経験が無い
          • 初産年齢が遅い
          • 授乳をしていない、あるいは授乳期間が短い

          ということが挙げられます。
          他にも「エストロゲンを医学的に補充する」という考え方からホルモン補充療法を受けている方や、経口避妊薬を内服している方も、乳がんのリスクが高くなります。また、エストロゲンは脂肪細胞でも作られます。そのため、肥満も乳がんのリスク要因になることが考えられています。日常生活においてはアルコールの摂取や喫煙も乳がんリスクを高める要因になることが分かっています。さらに、良性乳腺疾患にかかったことがあるか、糖尿病、家族や血縁者に多くの乳がん患者がいる場合には、遺伝として乳がんになる可能性が高くなると言われています。そして、睡眠時間もホルモンと密接な関係があると言われています。睡眠時間が長いと、睡眠時に分泌されるメラトニンが性ホルモンの分泌を抑えるためです。このメラトニンと関連し、生活リズム、特に睡眠のリズムが乱れやすい深夜勤務者や交代勤務者も、乳がんとなるリスクが高まるとされています。

          乳がんのセルフチェック

          まずは、自分で乳房の変化を見つける「セルフチェック」をやってみましょう。セルフチェックは「視診」から始めます。鏡に向かって立ち、両腕を高く上げる、両腕をまっすぐ下ろす、両腕を腰に当てるという3つの動作を行います。この動作をする中で、ひきつれやくぼみ、ただれなどが無いかを確認します。
          次に乳房に触れて確かめる「触診」です。触診は3~4本の指をそろえて10円玉くらいの大きさの「の」の字を書くようにして、乳房全体をゆっくり触ります。特に、乳がんの好発部位とされる乳房の外側上部に注意しましょう。脇の下も同様にチェックすることで、リンパ節が腫れていないかどうかも確認することができます。
          最後に乳頭を軽くつまんで血性の分泌物が出てこないかも確認します。
          必ず左右同じように行い、左右差を確認します。ひきつれやただれ、くぼみだけでなく、分泌物にも左右差が見られるため、左右差を必ず確認するようにしましょう。皮膚と乳腺との解剖から考えると、仰向けに寝てチェックした方が、腫瘤や硬結、いわゆるえくぼ症状などの陥凹を見るのに適しているといわれています。入浴時に石鹸のついた手を滑らすように触診するのも良いでしょう。触診では、柔らかい部分や、可動性のあるしこりに触れることもあります。しかし、「柔らかいから」あるいは「可動性があるから」というだけではがんによるしこりではないと言い難く、少しでも気になる部分があるなら、医療機関でほかの検査方法と並行して行うことが必要です。

          まとめ

          乳がんは”女性にホルモンに影響されている時間が長いと発症するリスクが高い”ということをご紹介し、さらに”妊娠・出産の経験がない方が女性ホルモンに影響される期間が長い”ということも紹介しました。妊娠・出産中も女性ホルモンの分泌が完全になくなるわけではありませんが、普段の生理周期のときようなホルモンの波はなく、かつ出産後は女性ホルモンはほぼなくなります。このように妊娠期間の 10カ月程度と出産後の 2カ月程度、すなわち約1年間は強い女性ホルモンの影響を避けることが可能になるのです。したがって、妊娠出産を経験している方は「妊娠された回数×1年分」の女性ホルモンから身体を守ることができるため、乳がんになるリスクが減るといわれているのです。さらに若い時期に出産することで、なおさらエストロゲンの影響から身を守ることもできます。女性の晩婚化・出産時期の高齢化などは、医学的にみれば乳がんのリスクを上げてしまうと言われています。女性が働きながらも出産・育児をしやすい環境を作ることが乳がんのリスクを下げることにつながります。

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          【参考文献】

          1. がん治療.com
          2. 日本医師会 知っておきたいがん検診 乳がん検診 乳がんの原因https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/type/breast/cause/
          3. 日本乳癌学会 患者さんのための乳癌診療ガイドライン 乳がんの原因と予防https://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g1/

             

            【監修医師】

            1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
            2. 小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/