知っておきたい人工甘味料の人体への影響

Medivey


今回はダイエット商品によく使われる人工甘味料について

 

  • 人工甘味料をとるとOOOが悪くなり糖尿病になりやすくなる!?
  • 人工甘味料で意外なところから毒素が放出される!?

 

以上の2点についてお話しします。

 

  1. 人工甘味料のイメージって
  2. 人工甘味料がマウスに与える影響とは?
  3. 人工甘味料が人間に与える影響とは?
  4. まとめ

    人工甘味料のイメージって

    みなさんは人工甘味料と聞くとどのようなイメージを持たれますか?

     

    「ガンになる」

    「結局カロリーがあるから太る」

     

    などのマイナスなイメージを持つ方が多いと思います。

    人工甘味料にはスクラロースやサッカリン、アスパルテームといった物質が知られています。

    これらは実際に我々の食べ物に人工甘味料として含まれています。

    実はこれらの人工甘味料はアメリカの食品医薬品局に認められた物質でありまして、人工甘味料を摂取したからといってガンになることはありません。

    また、人工甘味料で体重が増えてしまう心配もありません

    それにもかかわらず、なぜ人工甘味料が危険視されるのでしょうか?

    これらの物質が体にどのような影響を与えるのか、医学論文を読み解き、その謎を見ていきましょう。

    人工甘味料がマウスに与える影響とは?

    生後10週間のマウスを二つのグループに分けました。

    一方のグループのマウスには”ブドウ糖であるグルコース”を与え、もう一方のグループのマウスには”スクラロースやサッカリン、アスパルテームといった人工甘味料”を与え、それぞれで11週間程度比較しました。

    その結果、人工甘味料を摂ったマウスほど体がグルコースを処理するレベルが下がっていたのです。

    これを専門的にグルコース不耐症(ふたいしょう)と言います。

    このグルコース不耐症とは、糖質を処理する能力が下がってしまっている状態です。

    甘いものを食べてもそれを体が処理できず、体の中に糖分として溜まっていく状態です。

    その結果、メタボリック症候群や糖尿病の原因になってしまいます。

    ちなみにマウスに投与された3つの人工甘味料の中で、最も影響が大きかったのはサッカリンであったことが分かっています。

    人工甘味料が人間に与える影響とは?

    人間に対しても人工甘味料の実験がされています。

    7人の健康な男女に対し、普段は人工甘味料を全く摂らない人達だけを集めて一週間だけ影響の大きかったサッカリンを飲んでもらいました。

    摂取する量としては体重1 kg 当たり5 mg程度で、これはアメリカの食品医薬品局が認めている安全ラインです。

    結果はどうなったかというと、7人中4人はグルコース不耐症のレベルが上がっただけでなく、腸内細菌が激変していることが分かったのです。

    つまり、たった一週間人工甘味料を飲んだだけなのに腸内環境が大きく変わってしまったということです。

    一方で残りの3人は全く影響がなかったという結果にもなっています。

    他の研究を調べても、人工甘味料により腸内環境がやられてしまう人とそうでない人がいるということが分かっています。

    そのため人工甘味料だけが腸内環境を変える原因である、というわけではないですが、少なくとも人工甘味料を摂取することで影響を受ける人と受けない人がいることが示されました。

    様々な背景から、人工甘味料は太っている人やアレルギー体質の人、血圧や血糖値が高めの人は摂取するのを控えた方がいいかもしれません。

     

    さらに、人工甘味料が腸内環境に与えるもう一つの悪影響が示された実験があります。

    この研究では、一定の条件下で毒素を出したら発光するように作られた大腸菌に我々が普段摂取する人工甘味料を滴らして反応を調べました。

    その結果、1ml あたり1 mg程度の濃度の人工甘味料を滴らしただけでも大腸菌が発光し、毒性が発生していることが確認されました。

    つまり、カロリーオフの商品に入っているレベルの人工甘味料であっても、大腸菌が毒素を発することで腸内環境に悪さをしてしまう可能性があるということが分かりました。

    ゼロキロカロリーのジュースを飲んでお腹を下す人がたまにいますが、その原因は大腸菌の毒素の影響であったのかもしれません。

    まとめ

    今回は、我々が普段よく口にする人工甘味料について

     

    • 人工甘味料をとると糖質を処理する能力が低下し、糖尿病になりやすくなる
    • 人工甘味料は大腸菌から毒素が発生され、腸内環境を悪くする

     

    以上の2点についてお話ししました。

    【参考文献】

    1. The weighty costs of non-caloric sweeteners

    【監修医師】

    1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
    2. 小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/

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