エナジードリンクって実際のところ何がやばいの?【医師解説】

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  • 仕事で疲れたとき
  • 試験勉強で眠くなったとき
  • 車の運転で眠気を予防したいとき

このような時に皆さんもエナジードリンクを飲んだことはあるのではないでしょうか?

そんなエナジードリンク、よく「飲みすぎると危ない!」と聞くことも多いと思います。

では実際何が危険なのでしょうか?

今回はその「エナジードリンクの具体的な危険性」についてお届けします。

 

  1. エナジードリンクの危険性とは?
  2. 急性カフェイン中毒
  3. エナジードリンクの危険な副作用
    1. カフェインによる影響
    2. 糖分による影響
  4. アメリカのモンスターエナジーの死亡事故についての考察
    1. カフェイン480mgが及ぼす影響とは
    2. モンスターエナジーを飲んで死亡するのに必要なカフェイン量
    3. モンスターエナジーだけ飲んでも死亡するのは難しい
    4. モンスターエナジーに含まれる成分が副作用を起こす?
    5. 糖分とカロリーのとりすぎに注意
    6. 結果的に死因は?
  5. まとめ

 

エナジードリンクの危険性とは?

アメリカではモンスターエナジー等に含まれるカフェインが原因で死亡したと考えられる事故が複数報告されています。

日本でも

 

  • エナジードリンク
  • コーヒー
  • カフェイン錠剤

 

などのカフェイン多量摂取による病院への救急搬送はよく起きているといわれておりますし、アメリカと同様にカフェインンの多量摂取によって死亡した事故も起きているといわれています。

しかし、エナジードリンクを飲んだだけで重篤な状況になることは少ないとされ、救急搬送や死に直面するにはかなりの気合いと根性で大量のエナジードリンクを飲まないといけないことも分かっております。

急性カフェイン中毒

まずエナジードリンクを飲むことで急性カフェイン中毒になるには 355mlのエナジードリンクを『短時間』で 890ml、つまり 3本半ほど飲まないといけません。

これだけ飲んでも急性症状がでるのは体重70kgの人で約半分と言われています。

 100%の人が急性症状に陥るにはエナジードリンクを3リットル、しかも短時間で飲むことが必要です。

 

ここで大切なのは『短時間で』という部分です。

数日かけて3本飲んでも急性症状は出ず、特に問題はありません。

ですから「毎日エナジードリンクを1本飲んでいると何か副作用が出るんじゃないか」という心配をされている方はご安心ください。

それくらいでは急性中毒には至りませんし、命に危険が及ぶことはありません。

エナジードリンクマニアは毎日1~2本飲んでいる人もザラにいます。

エナジードリンクの危険な副作用

「短時間で一気に飲まなければ、毎日飲み続けてもいいの?」

といわれるとそうでもありません。

それではエナジードリンクを慢性的に、継続して飲むことによるデメリットには何があるでしょう?

 

冒頭でお話ししたように、アメリカではモンスターエナジーを飲んだ少女が死亡したとされるニュースが有名です。

また、日本でも『モンスターエナジーは飲みすぎると危険で、飲んだあとは一時的に元気になるけど、そのあと副作用で疲労感が一気に襲ってくる』なんて話を聞いたことありませんか?

このような効果や副作用を煽る記事もよく目にしますし、実際に毎日のようにモンスターエナジーやレッドブル、その他のエナジードリンクを何本も飲んでいる人がいる一方、多くの人たちはエナジードリンクに含まれる成分に危険な副作用があると認識しています。

そこでここからは、エナジードリンクを飲んだ後に反動のように疲労感が襲ってくる原因を考えましょう。

カフェインによる影響

大抵の人は睡眠不足気味だったところにエナジードリンクのカフェインを入れることで無理矢理覚醒状態に持っていきます。

あくまで一時的な覚醒にすぎませんので、もともと身体にたまっていた疲労が取れているわけではありません。

したがって、カフェインの効果が切れると、その反動でさらに強い眠気が襲ってくる可能性があるとと言われています。

糖分による影響

エナジードリンクには多くの糖分が含まれています。

その糖分によって一時的に血糖値があがると元気になりますが、逆に糖分が吸収・分解を経て血糖値が下がっていくと疲労感を感じることも考えられます。

ちなみに、モンスターエナジーに含まれる糖分はコーラやファンタなどの炭酸ジュースと同じくらいの量ですから、よっぽど糖尿病が進行している人以外はこの「反動」以外の悪影響は、それほど気にする必要はありません。

アメリカのモンスターエナジーの死亡事故についての考察

では、先ほどから例として出させていただいているアメリカでのモンスターエナジー摂取による死亡事故は何が原因なのでしょう?

この事件について紐解いていきます。

 

この事件でお亡くなりになった少女は、モンスターエナジーメガサイズである710ml缶2本飲んだとされています。

この死はカフェイン中毒が原因だったのでしょうか?

 

ちなみにモンスターエナジ−710mlに含まれるカフェイン量は約480mgです。

 それではカフェイン480mgがどのくらい死亡に直結する摂取量なのか、アメリカのFDA(食品医薬品局)の情報を元に見てみましょう。

カフェイン480mgが及ぼす影響とは

アメリカの食品医薬品局・保健福祉省・農務省によると、健康な大人では1日当たり400mgまでであれば心血管疾患などカフェインの慢性的毒性のリスクは増加しないとしています。

ちなみに摂取するのが子供心臓が悪い人などは注意が必要です。

400mgより少ない量で中毒症状が出る可能性があるので気をつけましょう。

モンスターエナジーを飲んで死亡するのに必要なカフェイン量

ではカフェインで死亡するにはどれほどの量を摂取することになるのでしょうか。

実は、”カフェインを5,000mg以上摂取すると死亡する”と言われています。

 

先程のアメリカの少女はメガサイズ710mlを2本480mgで死亡したと伝えられていますが、一般的にはその10倍の5,000mgで死亡すると言われています。

エナジードリンクでカフェインを 5,000mg摂取するためには、日本のモンスターエナジーの場合は 12.5リットルおよそ35本飲む必要があります。

しかもこの量は数日かけて飲んだ場合ではなく、短時間に一気に摂取した場合です。

モンスターエナジーだけ飲んでも死亡するのは難しい

このことからわかる通り、モンスターエナジーに含まれるカフェインだけで死亡しようとすると、とんでもない量を一気に飲む必要があります。

その前に気持ち悪さ吐き気が襲ってきますので、普通の人間には到底到達できない領域です。

直接身体の中に入れ続けるような拷問装置でもない限り、エナジードリンクだけで死亡するのは困難なのです。

 

これは余談ですが、カフェイン 5,000mg を摂取するためには、アメリカのモンスターエナジーの場合は14リットル、およそ31本を飲む必要があります。

日本より多く飲む必要がある理由は100mlあたりに含まれるカフェイン量がアメリカよりも日本のほうが多いからです。

日本の方が多いって意外ではありませんか?

アメリカの方が豪快な印象があると思いますが、このエナジードリンクにおけるカフェインもそうですし、ストロングゼロ等のお酒に含まれるアルコール度数など、意外と中毒物質の含有量はアメリカより日本の方が多く含まれているケースがあるのです。

日本は安全な国かと思っているとそうでもないことがありますのでご注意ください。

モンスターエナジーに含まれる成分が副作用を起こす?

カフェインで死ぬことが難しいと分かると、モンスターエナジーに含まれるカフェイン以外の成分でしぬのでは!?と考える人もいると思います。

では、実際にカフェイン以外に危険な成分は入っているのでしょうか?

答えは "No" です。

カフェイン以外に配合されている成分として

 

  • 高麗人参
  • Dリボース

 

などが知られていますが、どれも極微量であり副作用は起こりえません。

逆に副作用どころか、”運動機能や脳機能へ良い効果を与えることもない”ほどの極微量しか配合されていないといわれています。

これは日本のモンスターエナジーだけでなくアメリカのものも同じです。

「体に対する変化が全くない」ということはありませんが、モンスターエナジーを飲んだからといって魔法のようにできなかったことができるようになることはあり得ないのです。

糖分とカロリーのとりすぎに注意

毎日エナジードリンクを飲んでいると、糖分の摂取量が過剰になることでカロリー摂取も過剰になってきます。

糖尿病になってしまう場合もあり、良い生活習慣とは言えませんね。

 

またカフェインが入っていますから、飲む間隔をあけていてもカフェインが日常的に摂取されている状態となり睡眠の質が低下する可能性もあります。

エナジードリンクとは別に

 

  • コーヒー
  • 緑茶
  • 紅茶
  • 麦茶

 

なども毎日飲んでいる人は、それらの飲み物にはカフェインが含まれているため更に注意すべきです。

結果的に死因は?

以上をまとめますと、アメリカの少女が「エナジードリンクをのんで死亡した」という事件について、その死因にカフェインが関与していることは否定されました。

また、その他の成分でも死に直結したわけではなさそうです。

結論的には「原因不明」というのが現状です。

モンスターエナジーを2本飲んだ後にお亡くなりになったのは間違いないようですが、現時点ではモンスターエナジーと少女の死に因果関係はないとされているのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はエナジードリンクの危険性について解説しました。

危険性といっても、そこまで危険なわけではなく、上手に付き合えば怖くないことが分かったと思います。

コーヒーやアルコールもそうですが、エナジードリンクも適度な量を必要なタイミングで飲む分には支障がないのですね!

 

今回の記事は以上となります。

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【参考文献】

  1.  https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-takes-step-protect-consumers-against-dietary-supplements-containing-dangerously-high-levels
  2. A Retrospective Study on the Epidemiological and Clinical Features of Emergency Patients with Large or Massive
  3. Consumption of Caffeinated Supplements or Energy Drinks in Japan
  4. Nowak D, Jasionowski A. Analysis of the consumption of caf- feinated energy drinks among Polish adolescents. Int J Environ Res Public Health 12: 7910-7912, 2015.

【監修医師】

  1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
  2. 小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/

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