あなたは朝食を食べますか?実は無意味かも。

Medivery


「リバウンドしないようにダイエットをするには、しっかり朝食を食べること!」

「きちんと朝食を食べないと、ダイエットしても痩せた後の食事で太りやすくなってしまう!」

 

健康的にダイエットをしようと心がけるとき、このように朝食の重要性についてよく耳にします。

ところが減量という点に注目すると、実は間違っていたのかもしれません。

 

今回は、”効率よくダイエットする”ということを主眼においたときの”朝食の必要性”ついて、本当に効果があるのかを医学論文をもとにお話ししようと思います。

 

  1. 朝食に対する固定観念
  2. 朝食に関する研究
  3. 研究の注意点
  4. まとめ

 

朝食に対する固定観念

これまで、様々なメディアで

 

”朝食は大事なエネルギー源だ”

”朝食をとれば日中の間食が減る”

”体に必要な栄養を確保できる”

 

などの理由から「ダイエット時も朝食は必要だ」紹介されることがおおく、その情報を耳にしたり、信じている人は多いのではないでしょうか?

実際に様々な研究で、”朝食をとることと適正体重の維持には正の相関がある”というデータが示され、様々な場面で朝食の重要性が訴えられてきました。

現在、国際的に多くの健康機関が肥満への対策や体重管理のために規則的に朝食をとることを推奨しています。

しかし、こうした健康機関による推奨のほとんどは過去の観察研究の結果に基づいており、その過去の誤った認識、いわゆるバイアスの影響を受けている可能性が指摘されてきました。

そこで今回紹介するオーストラリアの研究では、高所得国成人について、朝食を食べることが体重や一日のエネルギー摂取量にどう影響するのかを調べました。

朝食に関する研究

オーストラリアモナシュ大学の研究チームは、朝食に関する13件の論文を再評価したところ、次のような結果となりました。

 

  • 朝食を”食べる人”の体重は”食べない人”の体重より平均約440グラム重かった
  • 朝食を”食べる人”の一日のカロリー摂取量は”食べない人”より平均約260キロカロリー多かった

 

このように朝食をとることで単純に体重と摂取カロリーが増えていたことがわかったのです。

そして驚くべきことに、朝食を食べることと適正体重を維持することに相関関係はないこともわかったのです。

つまり、体重を落とすという目的において、朝食をとることは良い戦略ではないことが示唆されたのです。

簡単に申しあげれば”朝食を食べることが逆に体重増加につながってしまう可能性もある”ということです。

 

考えれば当たり前の話ですよね。

この論文の中では、

 

  • 朝食をとる人ほど全般的なカロリー摂取は多くなりがちになる
  • 朝食を抜いた人たちが午後に大食いになる傾向は見られない

 

という調査結果が判明しており、

「朝食をとらないとおやつが増えたり、お昼ごはんや夕ご飯の量が増えるため、ダイエットの時には朝ごはんが必要です」

というこれまでの常識に相反する状態となっています。

 

”1日の摂取カロリーを減らすには、少なくとも朝食を抜くことが有効な方法のひとつである”

というのが結論であり、

”減量目的に朝食をとるのは、摂取カロリーが多くなるため積極的には勧められない”

と指摘しています。

研究の注意点

ただし今回レビューの対象となった研究は、

 

  • 調べ直した論文それぞれに認識の誤りの可能性がある
  • 短期間のフォローアップしか行っていない

 

など、全体的に信頼性の高いデータを解析できていなかったという欠点も指摘されています。

そのため、今回ご紹介した論文の結論についてはまだ十分な証拠があるとは言えず、今後慎重に解釈されるべきとのことです。

体重管理における朝食の役割についてしっかり立証するには、より質の高い、長期にわたる研究がこれからも必要なようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は「ダイエットのために規則正しい朝食をとることは必ずしも有効ではない」という内容についてお伝えしました。

皆さんの身の回りにあるダイエットの常識は、実は間違った情報の可能性もあるかもしれません。

特に YouTubeブログなどで、医者などではない一般の方なんの科学的裏付けもなく紹介しているようなダイエット方法については、一度しっかりと調べてみた方がよいでしょう。

もしかすると、ダイエット商品を売りたい企業が、自分たちに都合のいい方法インフルエンサーを通して売り込んでいるだけかもしれません…

 

このブログでは様々な医学情報をお伝えし、みなさんの医学知識を増やすお手伝いをしています。

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ありがとうござました!

【参考文献】

  1. Is breakfast always a good idea?
  2. Sievert, Katherine, Sultana Monira Hussain, Matthew J. Page, Yuanyuan Wang, Harrison J. Hughes, Mary Malek, and Flavia M. Cicuttini. "Effect of breakfast on weight and energy intake: systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials." bmj 364 (2019).

【監修医師】

  1. Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス, 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
  2. 小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/

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